本日1月20日は二十四節気の中で最も寒い日とされる「大寒」です。東京も結構、冷え込み、都心では午前5時21分に平年を1.7度下回る0.7度(前日比-1.3度)を記録しました。今週末はいったん、寒さが緩むようですから、一息つけそうです。
新聞は大概、この日の夕刊1面に大寒にまつわる写真を中心にした記事を掲載します。「絵とき」と称し、写真まずありき、記事は写真に合わせて短く書く――という形で書かれるのが普通です。
この日の毎日新聞夕刊は、八ッ場ダム(やんばダム=群馬県長野原町)で水没予定の川原湯温泉の「湯かけ祭り」を紹介しています=写真㊤。下帯姿の男たちが無病息災を祈って湯をかけ合う伝統の祭りで、ダムの本体工事が今秋着工される予定であるため、祭りも来年は高台の代替地に移動する方針で、今の場所では最後になるというのがミソです。もっとも、1年前の記事にも「現在地での祭りは今年で最後の可能性もある」(毎日新聞2013年1月21日朝刊)とありましたっけ。まあ、公共事業が好きな自民党政権ですから、今度こそ、本当の最後でしょう。
記事によると、約400年前に温泉の湧出が止まった際に住民が鶏を奉納、再び「お湯湧いた」が「お祝いだ」(オユワイタ→オイワイダ)に転じ、湯をかけ合うようになったとのこと。午前5時40分ごろ、地元住民や宿泊客の男性60人が集合し、勢いよく湯をかけ合うと、真っ白な湯けむりに包まれたと描写されています。
毎日新聞茨城県版には大寒をまえにした伝統行事、鹿島神宮(鹿嶋市宮中)の「大寒禊(みそぎ)」の記事を掲載。午前7時の気温1度という寒さの中、神職を含む男女207人が境内奥の御手洗池に体を沈めて心身のけがれを払ったとのこと=写真㊧。
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