【2020年6月】のアーカイブ

 新型コロナウイルスの感染が止まりません。緊急事態制限は解除され、徐々に通常の生活を取り戻しつつある一方、テレワークの拡大など、働き方の変化は、新しい日常と言われます。

 オフィスで「3密」(密閉・密集・密接)を回避するため、いろいろと工夫されていると思います。簡単な方法として、隣の人との間にビニールなどを天井から垂らしているケースも多いようです。ただ、ビニールなどが可燃性の場合、万一火事にでもなれば、火ビニールを伝って一気に燃え広がる危険性も指摘されています。

 パレスサイドビルを管理している毎日ビルディングは、アルミ枠にアクリル板(暑さ2ミリ)をはめ込んだ手作りの遮蔽板を設置しています。5階の事務所入り口の受付で、お客様に応対するテーブルに小型のものを置きました=写真㊤。書類のやり取りなどができるよう、下側15センチくらい空いています。また、各部の向かい合った机と机の間、隣同士に並んだ机の間に、床からの高さ140センチの遮蔽板を順次設置しています=写真㊦。透明なので、ちょっと写真はわかりにくいかもしれませんが、銀色のアルミの枠がご確認いただけると思います。あるか、ないか、わからないくらいの透明度の高さがアクリルの大きな特徴です。

 もちろん、アクリルも可燃物ではありますが、ビニールのカーテンのように簡単には着火しません。なにより、天井からカーテン様のものを垂らすと、火災感知器やスプリンクラーなどの作動を妨げるという消防法上の問題が出てきますが、今回設置したものはアクリル板より上は空気が流れるので、問題ないというわけです。

 器用な社員がいて、自社制作です。かかったのは材料費だけで済みました。机上に置くタイプの遮蔽板をネット通販サイトで見ると、事務机の横幅をふさぐくらいのサイズで数千円から1万円以上するものもあるようですね。機能その他、単純比較はできませんが、相当安上がりでした。

 パレスサイドビルを抜け出して、ぶらぶら。先日、公開復活をご報告した江戸城(皇居)の東御苑を散歩すると、二の丸庭園の「菖蒲田(しょうぶた)」のハナショウブが見ごろです=写真㊤は先週撮影

 宮内庁のホームページの「東御苑」の中に「自然・生き物情報」というページ(https://www.kunaicho.go.jp/event/yacho/ikimonojoho.html)があって、最新は6月12日時点の情報が掲載され、次のようにあります。

 二の丸庭園の菖蒲田のハナショウブは,現在123株の全株が開花し,今週末から来週前半のお越しをおすすめします。二の丸休憩所周辺では,ナツツバキが開花中で,二の丸雑木林ではホタルブクロが咲き,ノカンゾウも咲き始めました。本丸の各所ではアジサイ,ガクアジサイが開花中です。

 ハナショウブといえば、紫ですが、種類によって、微妙な濃淡の違いがいい感じ。それを見比べて味わいたいところです。

 菖蒲田には、花の名札がついているので、いくつか、アップで撮ってみました。いくつかご紹介しましょう。末尾6枚は左から順に①鬼ヶ島、②藤娘、③葵の上、④鳳凰冠、⑤浪乗舟、⑥御所遊。色の濃いと思われる順に並べてみました。

あなたの好みはどれでしょうか。

 お待たせしました(私が待たせたわけじゃありませんが)。「都心のオアシス」として名高い江戸城(皇居)東御苑の公開が先週から再開されました。言うまでもなく新型コロナウイルスの感染拡大のため、3月28日から臨時休園していたので、2カ月余りぶりの公開です。

 ということで、再開された6月2日の昼休み、さっそくパレスサイドビルを抜け出して、ぶらぶら行ってきました。・IMG_20200602_123207.jpg

 平川門から入ろうとして、まず、門の手前、お巡りさんがいるところで、荷物がある人は荷物検査があります。

 門を入って、しばらくすると職員が入園者に「入園票」を渡してくれるゲートがありますが、その手前に注意書きの看板が出ています=写真㊨㊤。①マスク着用、手洗い、手指消毒、②密集・密接を避ける、③屋内施設での長時間滞在を控える――の注意が書いてあます。

 さらに、入園票を受け取ろうとしたところ。赤い文字で「入園票の交付を停止」という掲示が出ていて・IMG_20200602_123145.jpg=写真㊨㊦、〝フリーパス〟という感じ。感染防止のため「接触」を避けるということですね。

 中を歩くと、人が少ないです。っていうか、ほとんど無人。天神濠のわきを通ってなだらかに坂を上って回り込み、梅林坂の下に来て、中之門の方向を見ても、ガラーンとして、ほとんど人がいませんでした=一番上の写真。

 この後、二の丸庭園に行って戻ってきましたが、この間、見かけた人は十数名でした。やはり、インバウンドの〝蒸発〟が最大の原因でしょうか。私が歩いた時、外国人(西洋人)の方を見かけたのは1人だけ。日本人と見分けがつかないが、言葉などでアジア人とわかる人も、気づいた限り1人もいませんでした。以前は中国人の団体がいっぱいいましたから。

 二の丸IMG_20200602_122027.jpg庭園はサツキが見ごろではないかと期待していきましたが、残念ながら、盛りは過ぎていました=写真㊧。結構、咲いているように見えるかもしれませんが、かなり萎びていました。何年か前、5月末に撮った写真(末尾)と、ちょっと撮影角度は違いますが、正面奥の幹が左に傾いている松の木で、大体の位置関係がお分かりいただけると思います。全盛の季節は素晴らしいんですけど、今年はコロナのせいで、残念としか言いようがありません。来年、また見られることを期待しましょう。

 東御苑の開園時間は8月末までは午前9時~午後6時(入園は午後5時30分まで)です。公開の詳細は宮内庁ホームページへ(https://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html

 なお、新型コロナ感染拡大防止のため、やはり休止していた皇居一般参観も、2日から再開されたとのこと。当面は午前、午後各回50人限定だそうです。

 自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」6機が先週5月29日、新型コロナウイルスへの対応にあたる医療従事者らへの敬意と感謝を示すため、東京都心を飛行しました。パレスサイドビルの屋上でも、飛行を見物しようと大勢の人が集まり、晴れ上がった青空に白いスモークを吐きながら上空を駆け抜けると、大きな歓声が上がりました=写真

 アップで見ると、やはりカッコイイですね=写真・DSC_0051.jpg

 前日に飛行することが公表され、これを見逃すまいと、ビルテナントの社員の方など普段の昼休みの数倍の人が屋上に集結。午後0時半ごろに埼玉県の入間基地を飛び立った6機編隊のブルーインパルスは、0時40分頃に板橋上空から南東へ向かい、上野公園付近上空を経て亀戸周辺で北東へ転じ、葛飾区内上空でUターン。浅草、東京駅、五反田などを経て大田区・丸子橋付近で北へ転回して渋谷の西側、新宿上空などを飛んで入間基地に戻りました。

 パレスサイドビル屋上で待ち構えていると、北西方向から飛来し、ビル北側のNTTビル、学術総合センタービル、如水会館などの向こう側を通過=末尾の写真1枚目。パレスサイドビルの東側に抜けた後、向きを変えて下町方面を回って、数分後に再びビルの東側から、ビルに並行して皇居の緑の向こう側を西に向かい=末尾の写真2枚目、国会議事堂などの方向の先へ飛び去りました=末尾の写真3枚目

 ブルーインパルスが東京都心部を飛ぶのは、旧国立競技場を閉じるお別れイベント(2014年5月31日)以来、6年ぶりとのこと。今年3月20日、飛行チームの本拠地である松島基地(宮城県)でオリンピックの聖火の到着式で飛んだのを覚えている方も多いと思います。この時は強風のため、五輪マークの五色のスモークが風に流れてしまい、残念でした。

 今回の飛行には「人気取り」などの疑問の声もあり、こういう「自粛」の時期だけに、何をどこまでやるか、難しいのですね。まあ、新型コロナウイルスの影響で全国の自衛隊の基地での「航空祭」の実施が控えられているので、航空マニアの人には、ブルーインパルスを拝める貴重な機会になったのは確かなようです。

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