【2022年12月】のアーカイブ

 展示している絵画が1点のみ――そんな美術展がパレスサイドビルのお隣、丸紅本社ビル3階にある丸紅ギャラリーで開かれています。丸紅が所蔵する国内唯一のボッティチェリ作品を披露する特別展「美しきシモネッタ」は、昨年11月にオープンしたギャラリーの開館記念展第3弾。丸紅本社1階の受付横には、巨大な「美しきシモネッタ」が登場し、特別展をアピールしています。同展は来年1月31日まで。

  ボッティチェリ(1445~1510年)はイタリア・フィレンツェで活躍したルネサンスの巨匠で、代表作は「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」です。「美しきシモネッタ」(テンペラ画)は丸紅が1969年に購入した逸品。モデルは絶世の美女と呼ばれた実在の人物とされており、凛とした美しさと謎めいた雰囲気から、ダ・ヴィンチの傑作「モナリザ」と比較されることも。

  特別展では来年1月28日に生誕570周年を迎えるシモネッタの生い立ちや、作品の来歴、他のシモネッタ肖像画との比較など、さまざまな角度から、この逸品の魅力を探っています。入館料は一般500円(高校生以下は無料)。日・祝日、年末年始(12月29日~来年1月3日)は休館です。

 あさって22日(木)は冬至です。1年で昼が一番短く、夜が最も長くなる日ですが、別名「一陽来復」ともいいます。万物の生成を陰と陽に分ける考え方からすると、冬至は太陽の力が一番弱まった「陰」の極点に当たり、この日を境に、再び「陽」が蘇ってくる「一陽来復」として祝いました。

 年末年始に向け、寒さがいよいよ本格化していきます。冬至にはカボチャを食べて栄養をつけ、身体を温めるユズ湯に入って無病息災を願いながら、厳しい冬を乗り切りたいものです。今朝、ビルの屋上から望んだ、凛とした富士の雄姿に、そんな思いを強くしました。

 いつの間に「宇和島駅」に⁉――ビルのお隣にある東京国立近代美術館を見上げ、驚きました。2階テラスに「宇」「和」「島」「駅」の真っ赤なネオンサインが並び、その奥には「東京国立近代美術館」の文字看板が見えます。

 実はこれ、美術館で開催中の大規模個展「大竹伸朗展」の作品の一つなんです。1955年生まれの大竹氏は現代日本を代表するアーティストの一人。絵画や版画、映像、インスタレーションなど、幅広い分野で創作活動を続けています。制作拠点を東京から宇和島へ移した後、宇和島駅舎の全面改装時に「宇和島駅」のサインをもらい受け、作品に仕上げたといいます。

 「宇和島駅」と「東京国立近代美術館」の文字が同時に映る奇妙な光景。毎日新聞の記事によると、大竹さんは次のように答えています。「(二つの)文字が、自分の視点の移動によって重なっていって、離れる。これもコラージュで、そこにも、密度を感じるわけです」と。

 同展は来年2月5日まで。

 2022年も余すところ、20日余りとなりました。今年の重大ニュースのトップは、ロシアによるウクライナ侵攻ではないでしょうか。理由の如何を問わず、暴力による他国への主権侵害は許されません。多くの市民を巻き込む戦争は、一刻も早く終結されるべきでしょう。

 日本もそんな無謀な戦争を始めた経験を持ちます。81年前の1941年12月8日、日本海軍は米国海軍の基地があるハワイの真珠湾を奇襲し、太平洋戦争が始まりました。パレスサイドビルのご近所にある国立公文書館の常設展「日本のあゆみ」に足を運ぶと、宣戦の詔書の公布原本「米国及英国ニ対スル宣戦ノ件」が展示されていました。詔書には日本が開戦に踏み切らざる得なかった理由が縷々記されていますが、やはり「理由の如何を問わず、暴力による他国への主権侵害は許されません」。

 きょうは太平洋戦争開戦日です。

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