東京・竹橋のパレスサイドビルのすぐ南側にある皇居東御苑内二の丸諏訪茶屋南側のスイセンがやっと可憐な白い花をつけ始めました。北の丸公園内のスイセンはつぼみがついていますが、咲くのはまだ先になりそうです。
スイセンは12月下旬ごろから咲き始めるのが普通ですが、今シーズンは、いつもより寒さが厳しいのか、開花は相当遅れているようです。
約20万本のスイセンが育ち、都内有数のスイセンの名所となっています江戸川区の葛西臨海公園は、この寒さからの開花遅れの影響をもろに受けた感じです。同園は「~20万本のニホンスイセンがお出迎え~」というキャッチフレーズで、今月6日(日)から2月11日(月・祝)までの予定で「水仙まつり」を改正していますが、スイセンはやはりやっと咲き始めたところで、咲いているのはほんの一部の箇所で、まつりもなんとなく寂しい雰囲気だそうです。
特に、今週末の2、3日(土、日曜)には日本スイセンについて公園ボランティアが説明する「水仙ガイド」、フラワーアレンジメント教室、水仙コンサート、水族園の人気の着ぐるみ、ペンちゃん・ガンちゃんとの記念撮影、鳥類クイズラリー、竹馬遊び――など10のイベントが組まれ、「水仙まつり」の最大の盛り上がりを、と企画されていただけに関係者もやや消沈気味だとか。
同園によりますと、スイセンが見ごろになるのは2月中旬からになりそうで、「この週末はスイセンはもう一つといったところですが、ロウバイは見ごろになっていますのでぜひいらしてください」と話しています。
スイセンの花が遅れているのはどこも同じようで、約30万株のスイセンが咲き誇る神奈川県三浦市の県立城ケ島公園では、1月13日から20日まで「水仙まつり」を開催しましたが、お目当てのスイセンの花はほとんどないまま閉幕。現在3分咲きとかで、見ごろは2月の連休以降になるといいます。また、45万本のスイセンが育つ埼玉県幸手市の権現堂公園でも2月11日まで「幸手水仙まつり」を開催中ですが、やはり咲いている花はちらほらといったところ。権現堂公園管理事務所では「連休の時にどれだけ咲いているか。お天気次第です」と、寒さが恨めしそうな口ぶりでした。