大相撲初場所は13日から東京の両国国技館で始まりましたが、前日の12日午後1時半過ぎ、大相撲初場所の始まりを告げるふれ太鼓の一行7人が竹橋のパレスサイドビルにやってきて、1階、地下1階商店街の廊下を練り歩きました。
東京では両国国技館で行われる大相撲本場所初日前日にパレスサイドビル内などでふれて回るのが恒例行事となっています。この日は、二人の呼び出しが天秤で担いだ太鼓を北の湖部屋の呼び出し太助さんが,叩きながら、小気味よいリズムと甲高い音を1階、地下1階の商店街に響き渡らせました。
一行はビル内の商店街を回った後、1階西エレベーターホール側の毎日新聞社受付前に集まり、「相撲は明日が初日じゃぞぇ~」という口上から「日馬富士には栃煌山じゃぞぇ~」「白鵬には松鳳山じゃぞぇ~」などと初日の中入り後の取り組みを紹介。最後に「ご油断では(席が)詰まりますぞぇ~」と独特の口調で結び口上を終えました。たまたま居合わせた人たちは、大喜びで盛んにデジカメや携帯のシャッターを切っていました。
大相撲の太鼓はこのふれ太鼓のほか。櫓の上で叩く櫓太鼓というのがあります。櫓太鼓には、早く見物客に来てもらうよう早朝に打つ「寄せ太鼓」、最初に相撲取りが場所入りするころに打つ「一番太鼓」、関取が場所入りするころに打つ「二番太鼓」、1日の相撲が終わったと同時に打つ「はね太鼓」――があり、それぞれ叩き方が異なります。このうち「はね太鼓」は、明日もお越しくださいという願いを込めて打つもので、取り組み終了と同時に打ち出すことから結びの一番が終わったことを「打ち出し」という言葉になったそうです。
ふれ太鼓の一行が次にパレスサイドビルにやってくるのは夏場所初日前日の5月11日(土)の予定ですので、どうぞ楽しみに待っていてください。