ご存知大ヒット上映中のディズニーアニメ「アナと雪の女王」を見てきました。満席で1回待ちという盛況ぶり。
そこで出てくる階段を見て、ピーンときました。パレスサイドビルの「夢の階段」にそっくりじゃありませんか。少し手前味噌なのはお許しください。詳しいストーリーは書きませんが、王女アナ=写真㊤の右下=が、雪の女王こと姉のエルサ=同左上=の氷の城を訪ねる場面ですが、この階段、支柱がなく中空に浮いています。規模は違いますが、イメージ的にはまさに、「夢の階段」=写真㊨=でしょ?!
さて、「アナと雪の女王」は、興行収入が100億円を突破するとか、したとか。確かに、よくできた映画です。製作したピクサー・アニメーション・スタジオは、2006年にディズニーに買収されましたが、「トイストーリー」シリーズや「カールじいさんの空飛ぶ家」など独特のコンピューターグラフィックス(CG)技術でお馴染み。「アナと雪の女王」はストーリーもダイナミックで、結構、感心しました。人気もうなずけます。
でも、少し天の邪鬼なことを言えば、綺麗すぎて、ちょっとな~っていう感じもします。手描きアニメーションに比べて、やっぱり、ぬくもりが足りない気がしてなりません。
だから、私的にはジブリがいいと思うんです。ディズニーだって、「シンデレラ」など一連のプリンセスもの、「ライオン・キング」、「アラジン」、「美女と野獣」などアニメの名作を多数生み出しましたよね。ところが、ピクサーの買収以後、ディズニーの手描きアニメは2009年全米公開された「プリンセスと魔法のキス」(日本では2010年公開)が高い評価を得ましたが、興業収入はディズニーの期待を下回り、さらに続く「くまのプーさん」(日米とも2011年公開)が、ウォルト・ディズニー生誕110年記念作品でありながら、興行的にはコケたこともあって、以後は、手描きアニメ作品は出ていないということです。
もちろん、CGだから手抜きだと言っているのではありません。㊧の写真のように、「アナと雪の女王」に出てくる雪の結晶は2000種類にもなり全て形が違うというほど、手間をかけているそうです。だからこその見応えにケチをつけるつもりはありません。
それでも、この映画の興業上の爆発的な成功で、手描きアニメが一段と遠のいてしまうのではないかと、個人的には、とても心配。一度技術が失われたら永遠に戻らないのではないかと思うのです。