天皇陛下が80歳の傘寿を迎えたことを記念して行われている皇居・乾通りの一般公開は、3日目の6日も多くの人が訪れ、見ごろとなった桜を楽しんだようです。この日は天候が不安定でにわか雨も降りましたが、行列はほとんど途切れず、午後3時過ぎの閉門までに8万1820人が来場しました。
これまでの来場者は初日の4日が5万4140人、5日が9万990人。一般公開は普段立ち入ることのできない東京駅側の坂下門から日本武道館側の乾門までの約750メートルを通り抜け可能として、先週4日(金)から始まり、あす8日(火)まで。時間は午前10時から午後4時(入門は3時まで)。
坂下門から宮内庁の庁舎脇を通り、乾門までの数百メートルの区間は、通称「乾通り」と呼ばれ、両側にはソメイヨシノや八重桜が計58本、モミジが33本立ち並びます。毎年3月末から4月初めはサクラ、11月ごろには紅葉に美しく彩られる場所です。普段は皇宮警察が二つの門の警備に当たって入退者をチェックしており、宮内庁職員や関係者以外は通行できません。これまで、天皇誕生日や新年一般参賀などの際に部分的に通行が認められてきましたが、桜の観賞目的での開放は初めて。同庁は秋にも5日間程度、午前から夕方にかけて開放する方向で検討しているそうです。
同僚が初日の4日、会社の昼休みに出掛けました。かなりの人の列でしたが、バッグ類を持たない客はチェックも少なくてスムーズに流れたということです。
桜と人出を見たあと乾門からパレスサイドビルに戻る途中、平川門近くでびっくり、狸を見つけました=写真㊦。石垣の近くでこちらを振り向いて、トコトコと逃げて行ったそうです。なかなか可愛い狸で、今後平川門の人気者になるでしょう。