毎日新聞社が元日に発表した「第66回毎日芸術賞」は、書家の慶徳紀子(けいとく・のりこ)氏ら5人が受賞しました。慶徳氏は昨年7月に開いた「『間』慶徳紀子書展」(東京・セイコーハウスホール)が高い評価を受けました。パレスサイドビル1階の毎日書道会ショーウインドーには現在、慶徳氏が今年1月の「2025現代の書 新春展」などに出した作品2点が展示されています。
慶徳氏は1941年、東京生まれ。2007年に毎日書道顕彰(芸術部門)、14年に日本書道美術院展サンスター国際賞受賞。現在は毎日書道会参事、全日本書道連評議員など。受賞対象の書展については「新しい仮名表現の可能性を示した。文字だけでなく、表具を含めた全体を見るとき、仮名作品というより絵画や工芸などにも通じる極めて新鮮な仕事」との高い評価を受けました。
「間」に挑んだ書展について慶徳氏は毎日新聞のインタビューで、「私が書いたものは、みなさんの表現とどこか違うと言われてきました。原因はどこにあるのかと考えて、小さなころから習っていたお琴の裏拍子の間にあるのではないか、と行き当たったのです」との思いを語っています。
受賞した書展に関する動画は下記でご覧になれます。
https://shonohiroba.jp/shoka/20240718-1.html