【2019年12月】のアーカイブ

 パレスサイドビルの1階・地下1階吹き抜けの「夢の階段」がきれいに変身中です。まずはきれいになった写真㊤と、改修前の写真と比べてみてください。以前はよごれで全体に茶色っぽい感じだったのが、お分かりになりますか?(写真、盛ってませんから)

 「夢の階段」はパレスサイドビル完成当初から名物となっている特殊構造物です。階段の一つ一つの踏み板(段板)はアルミ合金の鋳物に黒い床材をはめ込んであり、これを支えるササラ桁(両側の支え)は直径6ミルのステンレスを編み込んだトラス構造(複数の三角形による骨組)を形成しています。ステンレスの編み込み接点は全て溶接されていて、 完成・・・アップ.jpgから50 年以上たった今でも1か所も破断したところはありません。ビルを見学される建築家、ゼネコン関係者の方などからも「これはスゴイ」というお言葉を無数にいただいています。

 ただ、さすがに経年劣化は免れません。アルミ鋳物部分などは黒ずみ、茶色っぽい汚れが現れ、ワックスがけしていますから、横から見ると、よだれが垂れたように見え、また、編み込みの接合部分も黒く汚れが目立っていました。

 今回、汚れを取り除くとともに、床材(塩ビタイル)も取り換えることにしました。すでに、アルミ合金の洗浄は終了し、床材も順次交換中です=写真末尾。踏み板の横も、ワックスなどが垂れた後のきれいになくなりました=写真

 年末年始の休館中にすべて完了し、新年から新しい階段をご利用いただける予定です。

 パレスサイドビルの商店街(レストラン・商店などが並ぶ1階・地下1階)の廊下のサイン(案内板)を今週(12月16B1西 エスカ上 前トリ.jpg日)から一新しました。真㊤は地下1階、地下鉄改札からエスカレーターを上がったところ、ここだけ4面の大型看板です。前がどうだったかというと、写真の通り。矢印や「地下鉄」「トイレ」など案内する先が変わったわけではありませんが、カラフルになって、マークの大きさも一回り大きくして、見やすくしました。

 先日、オフィス階の共用廊下の床の改修をご報告した時(10月21日)にも説明しましたが、当ビルは、東西200メートルもある横長のビルで、どっちが東でどっちが西か、わからなくならないよう、東は赤、西は青をシンボルカラーに、エレベーター塔の床に、それぞれ赤と青の丸いマークを入れています。今回のサインも、東は赤、西は青の色で明確に示したのが最大の変更ポイントです。トイレほかのマークも、緑色一色から黒・赤・青の組み合わせにして見やすくしました(写真の2枚は中央廊下から東西エレベーターホールに入る辺り)。

・・・・西B1F EV入口.jpg・・・東1F EV入口.jpg これまでのサインは2006年に更新してから10年以上たち、さすがに汚れも目立ち、先ほど書いたように、東西の方向性や地下鉄乗り場へのルートの指示などが分かりにくいとの声もいただいていたことから、来年の東京オリンピックもにらんで改修したものです。

 改修した個所は1階5か所、2階12か所。加えてこれませサインがなかった1階の東端の一橋口に至る廊下にも2か所のサインを新設しました。

 なお、各オフィス階では床の改修に合わせ、エレベーターホールのサインも替え=写真㊦㊧、長い廊下の途中にも一部、新設しました=写真㊦㊨

・IMG_20191118_135646トリ.jpg

 トラベルニュースサイト『旅色+(たびいろプラス)』にパレスサイドビルが登場しました。「今見るべき! 高度経済成長期生まれな"いいビル"」というシリーズの第5回、「高度経済成長期生まれな皇居周辺の"いいビル"」の堂々トップを飾っています=写真㊤。

 『旅色+』は、創刊10年超の電子雑誌『旅色』が、「わくわくする旅情報が見つかる!」をコンセプトに、旅行プランやスポット、流行のスタイルや最新トレンドなど、さまざまな旅に関するニュースを発信している情報サイトで、主なターゲットは20~30代の女性とのこと。今回の企画は、「高度成長期の日本で、のびのびと楽しくデザインされたプロダクトや建築と独特の文化が生まれた」として、今見ておくべきビルを街ごとに3~4件ずつ紹介するもの。

旅色2.jpg シリーズ第1回の「東京」(8月2日、ニュー新橋ビル等)を皮切りに、「中野」(8月28日、中野サンプラザ等)、「浅草」(9月25日、ゆうらくビル等)、「北海道」(10月 30日、北海道庁等)ときて、12月3日アップの第5回は「皇居周辺」。パレスサイドビルのほかに、科学技術館、九段ビルも紹介されています。

 最近は名建築とされるビルなどを紹介する本も結構出ていて、パレスサイドビルもよく取り上げていただきますが、今回の企画も、登場するのは「定番」といえるビルが多いようです。

 パレスサイドビルの紹介部分は、冒頭の外観に続き、西玄関の大庇(通商「アンブレラ」)、東西コア(円筒)のエレベーターホール、1階と地下1階の吹き抜け部分を結ぶ「夢の階段」を写真付きで解説=写真㊧。「1966年竣工の巨大なパレスサイドビルは、毎日新聞社の東京本社も入居しているため、地下に印刷工場(現在は別の印刷工場が稼働中)を備えています。竹橋駅と直結なので誰もが気軽に入れて、テナントの飲食店でランチがてら、飲み会がてら、いろんなディテールをじっくり見られるのが嬉しい」との書き出しで、「外壁の一部にはパレスサイドビル用に開発した特殊レンガを使用」「エレベーターホールは宇宙ステーションさながら」「1階と地下を結ぶ階段は手すり周りのデザインが煌めく銀河のようでクール」などと書いていただいています。

 皇居の紅葉を楽しめる「乾通りの一般公開」が連日にぎわっています。写真㊤は12月1日の毎日新聞朝刊東京都内版。乾通り公開初日の様子を報じています。記事によると、1日で7万1792人が訪れたとのことですから、凄いですね。並行して大嘗宮(だいじょうきゅう)の参観も行われていて、〝合わせ技〟で両方を楽しむ方も多いようです。いずれも12月8日までですので、行こうと思っている方はお早めに。

 乾通り公開は午前9時~午後3時30分(入場は午後3時まで)、坂下門から入り、宮内庁庁舎前を直進した後乾通りを経て乾門から出るほか、乾通りの途中にある西桔橋から皇居東御苑に出て大手門、平川門、北桔橋門から出ることも可能です。

 大嘗宮参観は期間中、午前9時~午後4時(入場は午後3時まで)、坂下門から入り、宮内庁庁舎前を右折して富士見櫓下を進んだ後、皇居東御苑の大手門、平川門または北桔橋門から出ます。

 乾通りに入って、途中にある西桔橋から大嘗宮参観ルートへ合流することもできます。詳しくは宮内庁ホームページを参照(http://www.kunaicho.go.jp/event/inui-r01aki.html

 こういうコースですので、いずれにせよ、乾門、北桔橋門から出ると、竹橋方面に紀伊国坂を下りて来られる方も多く=写真㊦㊧、好天に恵まれた3日の昼は、地下1階、1階の飲食店には大勢の方が行列を作り、大混雑でした=写真㊦㊨

 毎度ご紹介していましが、乾通りの公開は、2013年12月に当時の天皇陛下(上皇様)が80歳の傘寿を迎えられたことを記念して2014年春のサクラのシーズンに実施、好評だったことから、春のサクラと秋(冬)の紅葉を楽しめる行事として定着、令和にも引き継がれました。

 毎日新聞は乾通り開放に合わせ、30日夕刊にカラー広告特集を掲載=写真㊨㊦。紅葉ガイドのほか、パレスサイドビルの案内も載っています。

 今週、お天気は7日(土)を除き、概ね好天の予報です。皇居においでの節はパレスサイドビルに是非、お立ち寄りください。(パレスサイドビルは日曜は休館です。12月8日も休館で、レストランなどお店は開いていませんのでご注意ください)


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