開催を巡って賛否が割れる安倍晋三元首相の国葬が27日午後、日本武道館で営まれます。210超の国と地域・国際機関を含め、国内外合わせた出席者は4300人規模。武道館にほど近いパレスサイドビル周辺は、厳重警備に当たる警察官の姿が目立つなど、普段と異なる雰囲気に包まれました。

　戦後の国葬は1967年の吉田茂元首相以来、55年ぶりです。国葬に伴って首都高速道路や武道館周辺の一般道は広範囲にわたって交通規制が敷かれたため、ビルから望んだ首都高は昼前から、車１台走っていません＝写真。ビル地下１階の生花店では開店前、献花用の花を求める客が数人並びました。

　東日本大震災で被災した岩手県の特産品を扱う展示即売会が21日、パレスサイドビル１階の正面玄関わきのフリースペースで開かれています。毎月1回開いてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止が続いたため、即売会の開催は3カ月ぶり。おなじみの南部せんべいが通常の半値で並ぶなど、お買い得品が人気です。

　「岩手県東日本大震災復興応援展示即売会」と銘打ち、ワカメなどの海産物、前沢牛ラーメンなどを販売していますが、今回の目玉は格安品です。南部せんべい（落花生、ごまなど）が通常400円が200円に、南部せんべい詰め合わせ600円が300円、ほろほろ漬け380円が190円など。コロナの影響でイベントが激減した結果、賞味期限が迫ってきた商品が増えたため、早めに売り切ろうというセールです。ぜひ、ご支援を。

　カニやエビ、ホタテなどの海産物や、ジャガイモ、夕張メロンなどの野菜や果物、スイーツ、ラーメン......。「食の宝庫」として人気の北海道の食品を集めた物産展が12日から、パレスサイドビル１階の正面玄関わきのフリースペースで始まり、早速、大盛況です。

　マルセイバターサンド、花畑牧場の生キャラメルの定番をはじめ、夕張メロンキャラメル、ミルクキャラメル、バターキャラメル、くるみ餅、夕張メロン味のポッキーなどの菓子類を中心に、チーズカレー、海鮮スープカレー、帆立カレーなどのカレー各種、ウニ茶漬けなどの北海道限定商品、ほぐし鮭、行者ニンニクしょうゆ漬けといったご飯、お酒のともも豊富です。

　販売するのは約150種類。「おいしい味覚」との出合いが待っています。物産展は16日（金）まで。

　「９（きゅう）９（きゅう）」の語呂合わせから、本日は「救急の日」です。1982年に厚生労働省が制定しました。応急手当の重要性を再認識し、救急業務に対する理解を深めてもらおうというわけです。

　今年も全国各地で種々の行事が催されていますが、パレスサイドビルの２軒隣のＫＫＲホテル11階では９日午後、総務大臣も出席しての救急功労者の表彰式がありました。救急業務の推進に貢献があった個人・団体に対し、総務大臣と消防庁長官が表彰状を授与しました。

　きょうは「防災の日」です。99年前の1923年９月１日、関東大震災が発生したのが制定理由の一つです。大震災の激震は９月１日午前11時58分、関東一円を襲いました。被災者340万人、死者・行方不明者は14万人に上り、家屋の全半壊は25万余、東京、横浜の全戸数の60～70％が焼失しました。

　毎日新聞社の社史によると、東京にあった16の新聞社のうち、社屋の焼失を免れたのは東京日日新聞（東日＝現毎日新聞）など３社のみでしたが、社内に活字が散乱し、停電で印刷機は機能停止という大混乱の中、東日は発生２時間後の１日午後２時ごろ、号外を発行しました。避難していた社員を呼び戻したうえで、拾い集めた活字を組み、足踏み機械で号外数百枚を印刷しました。見出しは「本日の大地震　家屋の倒れ、死傷無数　火事八方に起る」。本文はわずか21行で、「家屋の倒潰（とうかい）死傷無数火災各所に起こり」と伝えました。

　「今年最強」とされる台風11号が現在、北上し、九州に接近する恐れが出ています。防災用品・備蓄品の準備や点検、職場での災害に対する意識づくりを今一度お願いします