2024年が間もなく幕を閉じようとしています。あちこちで迎春の準備が進む中、パレスサイドビルでもタペストリーなどの正月飾りを整え、2025年を待つばかりとなりました。
パレスサイドビル地下1階から1階への吹き抜け壁面に飾ったのは、400年以上の歴史を持つ郡上本染のタペストリー「獅子舞」(縦1・8㍍、横2・5㍍)と「宝船」(縦2・2㍍、横1・7㍍)。濃紺の地にだいだい色の獅子と、多色の宝船がそれぞれ描かれており、伝統技法を受け継ぐ岐阜県郡上市の渡辺染物店に特別注文した最大級のタペストリーです。
郡上本染は天正年間(1573~92年)に岐阜・郡上八幡で始まったとされ、藍草から作った天然染料ともち米の糊を用いて手染めするのが特徴で、化学染料の普及により、今も操業するのは渡辺染物店だけとなりました。