今年はカレンダーの曜日の並びの関係で本日26日が仕事納め。パレスサイドビルでは西側正面玄関の受付カウンターに鏡餅をお供えしました。
世の中の普通のお勤めの方は、前年に続いて、今年も9連休(12月27日~新年1月4日)でしょうか。パレスサイドビルは12月31日(水)~1月4日(日)は、通常の休日と同様、東西の玄関や地下鉄改札口からのエスカレーター入り口を閉鎖させていただきます。なお、29、30日の個別のお店の営業は、それぞれご確認ください。
さて、2015年は未年、十干十二支(じっかんじゅうにし)の「乙未(きのとひつじ、いつび)」です。
釈迦に説法ですが、十干の「干」は木の幹が語源で、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の漢字であらわし、この十干を五行(木、火、土、金、水)にあてはめ、それに陽をあらわす兄(え)と陰をあらわす弟(と)を順に組み合わせ次のように呼びました。甲(木の兄=きのえ)、乙(木の弟=きのと)、丙(火の兄=ひのえ)、丁(火の弟=ひのと)、戊(土の兄=つちのえ)、己(土の弟=つちのと)、庚(金の兄=かのえ)、辛(金の弟=かのと)、壬(水の兄=みずのえ)、癸(水の弟=みずのと)。
一方、十二支の「支」は幹の枝をあらわしています。古代中国で天空の方角を12に分けた子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥をいいます。
この十干と十二支の組み合わせが60年で一巡するので、「六十干支」「十干十二支」または単に「干支」というわけです。
「10と12の組み合わせなら120通りじゃないの?」という疑問を持った人はいませんか? 干支は干が10年、支が12年で一巡するので、10と12の「最小公倍数」である60で一巡。小学校の算数を思い出しますネ。
さて、前置きはこれくらいにして、来年の乙未です。
乙という文字は草木の芽が曲がりくねっている象形で、新しい改革創造には抵抗が強いという意味だそうです。未は短い「一」の下に「木」があり、一、つまり枝葉の繁栄・繁茂を表しますが、あまり繁ると暗くなることから、未を「くらい」とも読みます。
ということで、「乙未」を「抵抗を断固排除して改革を押し進める」と考えるか、「明るくすることを心がけ、公明正大に事を進める」と取るか。会社などで、トップダウンで突き進むのがいいか、納得尽くで慎重に進めるべきか、どっちにも解釈できそうです。国の政治も?
「暗い」というと、気が重くもなります。120年前の1895年は前年末に始まった日清戦争に続き三国干渉や李氏朝鮮での閔妃暗殺(乙未事変=いつびじへん)がありました。でも、60年前の1955年は2年半続く「神武景気」がスタートし、東京通信工業(ソニーの前身)が国産初のトランジスタラジオ、東芝が国内初の自動電気炊飯器を発売した年。毎日新聞のサイトの「昭和毎日」の中に、炊飯器発売の紙面が出ています=写真㊨、http://showa.mainichi.jp/news/1955/12/post-6828.html)。
今回の乙未は――明るい世の中を願うばかりです。
皆様、よいお年をお迎えください。