パレスサイドビルの東西エレベーター塔の階段の通路にあるライト(東西で計52台)が新しくなりました=写真㊤。と言っても、形は従来と変わらない丸型ですから、パッと見、代わり映えしないかもしれませんが、少し明るくなりました。
また、目には見えませんが、これらのライトにつながるコードが耐熱性のものに代わりました。火事や地震の際に避難経路になる階段などのライトは、すぐ使えなくなってはいけないということで、消防法でいろいろ厳しく決めごとがあります。これまで、20分間もつバッテリー内蔵という規定が、今年11月末を期限に、60分間もつバッテリーにするように義務付けられました。その場合、代わりに耐熱コードにするのでもいいということで、耐熱コードにしたということです。
これとは別に、ビルの4カ所に、非常時の避難階段が設けられていますが、これについても同様の対応が求められ、こちらは、耐熱コードでなく60分間もつバッテリー内蔵のライトに交換しました。従来は丸型でした=写真㊨㊤=が、細長いものになりました=写真㊨㊦。機能的にピッタリする機種を選んだ結果です。
この階段は非常時だけ使うので、普段は人が通りませんから、エレベーター塔の階段のように、常時、点灯する必要もありません。そこで、今回の消防法の規定の変更に合わせて、人が通るとスイッチが入って点灯する「人感センサー」方式にしました。併せて、ライトの取り付け位置を工夫するなどして、計150台あったライト(避難階段のほか一部地下部分も含む)を75台に半減することができました。安全を確保しつつ、節電も図るという一石二鳥を狙ったものです。
いずれも、11月下旬に消防署のチェックを受け、OKをいただきました。
ちなみに、避難階段につながるドアは、普段は閉じられ、いざという時には強く押すと開く「パニックオープン」になっています。
今回の避難階段などのライトの変更・削減で、どのくらい省エネになったかという試算をしてみました。時間あたりの消費電力は、従来の5.25キロワットから1.80キロワットに、3.45キロワット減り、×24時間×365日で、年間では3万222キロワット時が節約でき、二酸化炭素(CO2)換算では年間11.5トンの排出量が削減できる――ということになります(あくまでも机上の計算ですが)。
パレスサイドビルでは引き続き安全と省エネに努めていきます。