【2016年7月】のアーカイブ

 7月28日、関東甲信地方の梅雨が明けました。午前11時、気象庁が、例によって「梅雨明けしたとみられる」と、ちょっと腰の引けたような発表をしました。いやいや、お天気にこの程度の曖昧さは仕方ないのは重々わかっているのですが、「みられる」という主語のない文章は、すっきりしません。せめて「梅雨明けと判断する」と、気象庁の主体性をきっちり表現できないものかという気もしますが・・・。

 ぼやきはこのくらいにして、梅雨明け自体は歓迎の人も多いはず。アイスクリームメーカーなんかは、きっと筆頭でしょう。身近なところでは小学校高学年のみなさん。今、夏休みに入って林間学校や修学旅行の真っ只中です。山の天候の見通しに気をもんでいたお友達!まずはよかったね!!!

 梅雨明けと言うので、昼休み、パレスサイドビルの外に出てみましたが、空はパッとしません。写真㊤は竹橋交道路DSC_7980小.jpg差点から西の方を撮ったのですが、なんか、また降ってきそうな雰囲気の雲がありました。それでも、午後からは薄日もさして、梅雨明けでいきなり降られる悪夢は、ひとまず回避ですね。でも、大気はやや不安定で、関東北部の山沿いなどは夕方からは雨も降る予想とか。気温は、東京がこの日から来週月曜(8月1日)くらいまで30度を超える日が続く予報です。梅雨明け=暑い。ま、仕方ないところですが。

 夏の花の代表格と言えるのが、百日紅(さるすべり)。パレスサイドビル前の歩道の植え込みには、200メートルほどの間に約50本が植えられています=写真㊨。概ね79月にかけて100咲くというのが名前の由来です。これだけ長期にわたって咲くので、並木としては植える側にとってはありがたい花です。

 この百日紅は、道をいつも快適に利用できるようにと、東京都が提唱する「東京ふれあいロード・プログラム」に、パレスサイドビルが参加し、ビルが植え、管理をしているものです

 さて、百日紅は花の色がいろいろあるのも楽しみの一つ。基本は「百日紅」に「紅」が入っていますから、濃い色でしょうか。桃色というか、赤紫色というか=写真㊦㊧。薄紫色かピンクのような色合いのものも多いようです=写真㊦㊥。そして白色=写真㊦㊨=を含め、大体、この3種類に大別できるようです。これらの花が円錐状にたくさん咲くので、見ようによってはブドウみたいにも見えます。色は、木によって微妙に違います。あなたの好みはどの色でしょうか。

  

 昼休み、パレスサイドビルを出て向かいの江戸城(皇居)・平川門から東御苑への散歩は、とても暑いです。それでも、いろいろな花が楽しめる季節ですから、たまに訪ねるのは悪くありません。

 梅林坂から二の丸庭園の雑木林を左に、白鳥濠も通り過ぎて百人番所で右に折れて中之門から中雀門へと坂を上がって行ったさらに先の右手、「緑の泉」の手前の植え込みに咲いていたのがミナヅキです=写真㊤。

 ミナヅキはアジサイの仲間で、日本全国に広く分布するノリウツギ(糊空木)の園芸種で、別名「ピラミッドアジサイ」とも呼ばれます。アジサイのように、「両性花」(雄蕊と雌蕊があって実をつける)と、花弁状のもの(実際には萼片)だけの「装飾花」があり、見る人が美しい花と言うのは「装飾花」の方ですよね。園芸種と言うことは、見栄えを良くするために装飾化ばかりにしたものということで、ノリウツギの装飾花ばかりになったものがミナヅキというわけです。同様に、もう少し緑色が強い「ライムライト」という、ノリウツギから転じた園芸種もありますね。これらの定義と言うか、呼び名は結構ごちゃごちゃになっていて、ネットショップなどでも「ノリウツギ'ミナヅキ'」「ノリウツギ'ライムライト'」といった表現もみられます。aP7140014小3.jpg

 ミナヅキに話を絞ると、名前の通り、旧暦6月の「水無月」(新暦では6月下旬から8月上旬ごろ)に咲くことから、そう呼ばれます。

 一番上のアップの写真では分かりにくいかもしれませんが、ちょっとロングのショット=写真㊨=で見ると、頭を垂れているような感じがしますね。想像ですが、装飾花が多くなるように改良されて花弁が増えた一方、枝はそのままなら、花の重さに枝が負けてるってことでしょうか。なんか、ちょっとしんどそうです。

でも、この白っぽい花は、この季節にはちょいと涼しげで、好きですaP7140021小.jpg

 清楚な白もいいけど、夏らしい鮮やかな花も一つご紹介。オニユリです。写真㊧は、ミナヅキが咲いていたちょっと先、白鳥濠の上の展望台の手前くらいで撮りましたが、二の丸庭園の雑木林の中にも咲いています。日本のほか、中国中・北部、朝鮮半島、シベリア沿岸部など東アジア、さらにグアム島にも分布するそうです。だから、ちょっと南洋っぽいんでしょうか。

 皆様も東御苑などで、季節の花をお楽しみください。ただし、くれぐれも熱中症にはご注意くださいね。

 IT企業「メディアドゥ」がパレスサイドビル5階の南棟の東側3分の2のスペースに入居しました。今をときめく伸び盛りの企業です。

 ビルのテナント構成は時代とともに移り変わるものです。1966年の開館当時は、いわゆる重厚長大企業が多く入居し、東燃(現在の東燃ゼネラル)、山下新日本汽船(ネビックスラインを経て現在は商船三井)などの名前がありましたが、経済構造の変化(経済のサービス化)の流れの中で顔ぶれも変遷していきます。東燃、山下新日本汽船などは次々に退去し、代わりに、人材派遣のパソナなどが入居し、より広い拠点を求めて退去するといった動きが続き、就職・転職支援や人材派遣など人材広告のマイナビがいまや大きな面積を占めています。

 そして、今回のメディドゥの入居ですが、このビルに本社機能を置く東証1部上場企業というのは、実は、結構、久しぶりで、2010年までに退去したパソナ以来になります。

 メディアドゥはどういう会社か、少しだけご紹介します。

 「著作物を公正利用の元、私たちの力で出来る限り広く頒布し著作者に収益を還元するという"健全なる著作物の創造サイクルの実現"を事業理念と掲げ、この日本における文化の発展、及び豊かな社会づくりに貢献したいと考えています(同社ホームページより)

 藤田恭嗣社長が掲げる事業理念です。

 実際には、「著作物のデジタル流通事業を行う電子書籍ディストリビューター」。急拡大している電子書籍などデジタルコンテンツの卸売として、「ひとつでも多くのコンテンツを一人でも多くの人へ」届けるべく頑張っているのです。

 より具体的には、電子書籍を販売する電子書店にネットストアの運営システムを提供するビジネスということになります。また、電子化された書籍の「無料貸出」を管理する仕組み「電子図書館サービス」の普及にも努めています。これは、「図書館利用から物理的バリアを無くし少しでも『知』の地域格差無くして行くことに貢献していきたい」との考えからだそうです。

 さて、新しいオフィスは74日から順次オープンしています。東エレベーター塔(コア)のエレベーターで5階まで上がって降りると、正面出入り口が目に飛び込んできます。今週から供用開始されたばかり。左右の白く明るい大きなライトに挟まれた自動ドアがあり、正面の黒い壁の真ん中に「Media Do」のロゴが光っています=写真㊤

 ビルの1階その他のサイン(案内板)にも、社名が加わりました=写真㊦は東1階エレベーター塔手前。

DSC_7929赤丸.jpg なお、メディアドゥを訪ねる際は必ず東エレベーターをご利用ください。西エレベーターで5階に上がっても、中央通路は通り抜けできませんので、ご注意ください。

 1階東で営業していた「ファミリーマート パレスサイドビル店」が74日(月)、同じ1階西の旧「えいすう総研」跡に移転・オープンしました。皇居側、内堀通りに面した窓の前には、座って軽食を食べられる「イートイン」コーナーも登場し、早速、テナント社員のみなさん等が利用しています=写真㊤

 入り口にはお馴染みの緑色の看板=写真㊨㊦。廊下に近い側には雑貨類、その向こうにお菓子など、そして奥の方には弁当、パン、スイーツ等のコーナー。アイスクリームのケースもド~ンと置かれています。●DSC_7932.jpg

 最大の変化は面積。ド~ンと広~くなりました。旧店舗の29.43坪から、新店舗は、な、な、なんと、91.85坪。3倍余りに大拡張です。

 「イートイン」は16席。窓ガラスに向かう形で並んでいますから、皇居の緑を借景として、のんびり、軽食をいただくのも、なかなかおしゃれでしょう。

 また、愛煙家のために喫煙スペースも設けられました。

 半年以内をめどに、第2類、第3類の薬も販売する予定ということです(具体的な時期は未定)。

 オープンを記念して、76日(水)までの3日間、オープンセールを実施中。おむすび、お弁当、パスタ、寿司、そば・うどん、サンドイッチ各50円引などです=写真㊦参照。

 パレスサイドビルに新しい「兄弟」ができました。毎日新聞社が新たに取得した「毎日日本橋ビル」です。

(毎日日本橋ビルのホームページのアドレスは「 https://www.mai-b.co.jp/m_nihombashi/」)

 場所は中央区日本橋2丁目。高島屋日本橋店などがある中央通りと、JR東京駅八重洲口前を走る外堀通りの間で、中央通りに近い、まさに一等地にあり●DSC_7919トリ小.jpgます。㊤の写真の左側の、ガラスが縦じまのように走るビルで、写真正面奥の高層ビルは東京駅前の大丸東京店のビルです。(末尾の地図参照)

 900平方メートルほどの敷地に建つ鉄筋コンクリート造、地上8階、地下1階、延べ床面積約6700平方メートルのオフィスビルで、2012年5月竣工、築4年の新しいもの。1階には飲食店なども入っています。

 実はこのビル、福岡に本拠を置く西日本鉄道(西鉄)が開発したもので、「西鉄日本橋ビル」という名前でした。このほど、毎日新 聞社が福岡市中心街の天神地区に所有する「毎日福岡会館」と、このビルを交換するこ とにしたのです。6月30日の午後に「毎日日本橋ビル」に名称を変えました。ビルの入り口のサイン(看板)も掛け替えましたょ=写真㊨㊤⇒㊦矢印16.jpg

 もちろん、入居されているテナントさんはそのまま、継続していただきます。ちなみに、ありがたいことに、現在、満床です。s-P1020016トリ.jpg

 新ビルについては、太陽光発電とか、免震構造とか、いろいろな特徴がありますが、そのあたりは、追々、ご報告したいと思います。

 いずれにせよ、新ビルも、パレスサイドビルと同様、㈱毎日ビルディングが管理・運営を担いますので、よろしくお願いします。

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