「読書の感動を絵画表現することにより、児童・生徒の読書力、表現力を養い、読書の活動を振興すること」を目的に、全国学校図書館協議会と毎日新聞社などが主催する「読書感想画中央コンクール」が今年も実施されます。現在、作品を募集中ですが、この雰囲気を盛り上げようと、パレスサイドビル地下1階西端の毎日ホール前のショーウインドーで、昨年度(第30回)の受賞作品10点が展示されています=写真㊤、㊨。9月6日まで。
コンクールは1983年、近畿学校図書館連絡協議会と毎日新聞社との共催で近畿地域から始まり、その後、順次実施エリアを拡大し、1989年から「読書感想画中央コンクール」として一本化。現在、九州地区・山口県の9県を除く38都道府県で実施しています。
小学校低学年、小学校高学年、中学校、高校ごとに、それぞれ指定読書と自由読書があり、4部8区分で作品を募集。1人が指定読書と自由読書の各1点応募できます。応募は必ず在籍校を通じて行うことになっていますので、ご注意ください。
今年度の第31回の応募要項はコンクールのサイトがあり、応募書式のダウンロードもできます(http://www.dokusyokansoubun.jp/kansouga/youkou.html)。締め切りは、各都道府県の審査を経た中央審査への送付が2020年1月23日となっていますが、各都道府県の締め切りは、間もなくサイトにアップされる予定です。
中央審査の表彰(個人賞)は、最高賞の文部科学大臣賞が各部1人、優秀賞が各部2人、優良賞が各部4人のほか、上記入賞者以外の各都道府県代表作品は奨励賞を受けます。
今回展示されているのは、昨年度の入賞作品のなかから、『救助犬エリーの物語』(小峰書店)を読んで描いた「いい子だねエリー」(大島みゆさん=徳島県吉野川市立知恵島小学校5年)=一番上の写真の手前から1枚目の絵、『極北へ』(毎日新聞出版)を描いた「心のシャッター」(岩渕伶奈さん=宮城県宮城野高等学校3年)=同2枚目の絵=の文部科学大臣賞2点など。どれも、なかなか見事な作品です。独断と偏見では、『ともだちは海のにおい』(理論社)を読んでの「クジラとイルカ、星空の出会い」(沖メイ子さん=岡山県倉敷市立連島西浦小学校5年)=写真㊧=が結構、いい感じだと思いました。
毎日新聞は、9月下旬にも、今年のコンクールの特集紙面を掲載する予定です。