毎日新聞社主催のイベントをご紹介します。東京・日本橋高島屋で開催中の御即位５年・御成婚30年記念特別展「新しい時代とともに-―天皇皇后両陛下の歩み」（特別協力・宮内庁侍従職）です。両陛下と愛子さま、皇室ご一家の足跡を約100点の品や貴重な写真約150点でたどります。特別展は６月６日まで。

　８階の特別展会場には結婚や即位の際の装束などゆかりの品々が並びますが、中でも目を引くのが高島屋本館1階正面ホールで展示されているオープンカーです。1993年６月９日の両陛下の結婚パレードで使用したロールス・ロイス社製で、パレードの車列は全長170メートル。白バイ２台を先頭に先導車、サイドカー、警備車、 東宮侍従長の車と続き、両陛下の車を４台のサイドカーと10台のオートバイの隊列がはさむ形で進みました。

　特別展は第１章＝天皇皇后両陛下ご誕生―ご幼少期から出会いまで▽２章＝ご成婚―皇太子同妃両殿下としてのお歩み▽３章＝海外との交流―海外で学ばれたお二人の国際交流▽４章＝新しい時代―令和の始まり▽５章＝寄り添う―国民への思い―で構成しています。入場無料。

　南国・沖縄の菓子や食材・グルメを集めた「沖縄物産展」が22日、パレスサイドビル１階の正面玄関わきのフリースペースで始まりました。今年３月の開催で好評だったため、昨年来でいえば３回目の登場となる人気イベントです。

　ちんすこうや、サーターアンダーギーといった定番菓子はもちろん、スパム、島ラッキョウ、沖縄そば・ソーキそばの各種そばなど200種類以上がズラリと並びますが、売れ筋は紅いもタルトや、海ぶどうとか。早速、昼休み時に女性客が買い求めていました。物産展は今月26日（金）まで。

　梅雨入りを前に、パレスサイドビルでは先週末の14日、ビル関係者による水防訓練があり、ビル出入り口２カ所の防水扉の閉鎖訓練、地下駐車場入り口の防水板の設置訓練などに取り組みました。

　地下鉄竹橋駅改札に続くエスカレーター前の地下２階のビル出入り口では、格納されている防水扉を引っ張り出す作業に取り組みました。防水扉は厚さ約20センチ、高さが天井まであるため、かなりの重さがあります。床面のカバーを外してレールを露出させたうえで、扉を滑りやすくさせるための油をレールに塗布。天井のカバーも取り外し、数人がかりで扉を引き出しました。最後にビルの内側から補強の鉄棒を取り付けて固定し、閉鎖作業を終えました。

　近年は台風や集中豪雨などによる都市型水害が各地で頻発しています。年１回の水防訓練によって作業手順を確認し、いざという時に備えます。

　「日本三大祭り」「江戸三大祭り」の一つとされる神田祭がきょう11日から始まり、17日までの７日間、さまざまな神事によって一帯は熱気に包まれます。パレスサイドビルのお隣、神田錦町も祭りの提灯やのぼりなどが街を彩る中、まちづくりの拠点施設「ちよだプラットフォームスクウェア」では、錦町三丁目町会と錦町三丁目第一町会の華麗な「錦三神輿」が披露されています。

　神田祭は２年ごとに開かれますが、前回の2021年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止になったため、19年以来、４年ぶりの復活です。今週末の13、14の両日に予定している神事が祭りの白眉です。神輿や山車が巡行する「神幸祭」や、各町の大小約200基の神輿が神田明神（東京都千代田区）を目指して練り歩く「神輿宮入」で最高潮を迎えます。

　「せいや！　せいや！」。神輿の担ぎ手による勇壮な掛け声が、コロナ禍を吹き飛ばします。

　明日３日から、大型連休は後半です。行動制限なしの大型連休は４年ぶりとあって、各行楽地は多くの人出でにぎわっています。パレスサイドビルお隣の東京国立近代美術館は２日、開催中の開館70周年記念展「重要文化財の秘密」（毎日新聞社など主催）のチケットを求める美術ファンの列ができていました。

　明治以降の絵画・彫刻・工芸、いわゆる「近代美術」における重要文化財を集めた史上初の展覧会には、高橋由一「鮭」や、狩野芳崖「悲母観音」、岸田劉生「麗子微笑」、横山大観「生々流転」、黒田清輝「湖畔」、萬鉄五郎「裸体美人」などの名品がずらり。会期が今月14日までの２週間足らずに迫ったこともあり、入場者が増えています。

　東京国立近代美術館はきょう２日から、会期末の14日までの予定で開館時間を夜８時まで延長する臨時夜間開館（５月８日除く）を始めて対応します。