【2022年4月】のアーカイブ

 日本一高いビルとして、虎ノ門・麻布台地区で建設が進む超高層ビルで先週、上棟式がありました。現時点での高さが完成時と同じ330mに達しており、パレスサイドビルの屋上から望むと、一帯のビル群から頭二つも三つも抜き出たひときわ高いビルが目に飛び込んできます=写真左端。パレスサイドビルからの距離がほぼ変わらない東京タワー(高さ333m)と同じ高さに見えます。

 不動産大手の森ビルなどが約5800億円を投じる大規模再開発事業で、中核となる、この超高層ビルは清水建設が2019年8月に着工し、来年の完成時には大阪市の「あべのハルカス」(300m)を抜いて日本一高いビルとなります。ビルは地上64階建て、ビルの地下1~地上7階はインターナショナルスクール、7~52階はオフィス、54階以上は住宅が入る予定です。

 2027年度には三菱地所がJR東京駅の北側に高さ約390mの超高層ビルを建てる予定で、完成すれば、こちらに日本一の座を譲ることになります。

 建て替えのために神田神保町の本社・本店ビルを来月8日で一時閉店する三省堂書店が、ビル壁面に「しおり型」の大きな懸垂幕を掲出しました。「いったん、しおりを挟みます」。閉店を伝える、そのメッセージがしゃれている、と話題を呼んでいます。

 本社・本店ビルは1981年3月、創業100周年記念事業として竣工しましたが、築40年で老朽化が進んだため、建て替えが決まりました。閉店後は6月1日から、千代田区神田小川町の元ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店ビルに仮店舗を設け、営業を再開します。新たなビルは2025~2026年に完成する予定。

 巨大しおりには「神保町本店は、第二章へ。建て替えのため、一時閉店します」との文字も。同じデザインのしおりは店内で配布しており、その裏面には「書店という文化を残していきたい」という熱い思いと決意が記されています。

 可愛らしいミニサイズのこいのぼりが週明けから、パレスサイドビル1階と地下1階のアーケード街の店頭で泳いでいます。

 季節感あふれる日本の伝統的風習に触れてもらおう、とパレスサイドビル名店会(岡田洋明会長)が飾り付けました。例年であれば、アーケード街中央の吹き抜けに大きなこいのぼりが登場するのですが、コロナ禍のために、ここ2年は飾り付けを取り止めています。

 端午の節句(5月5日)に男児の出世や、健康を願う、こいのぼりは「鯉の吹き流し」とも呼ばれます。江戸時代、武家では家紋を記した旗指物や、のぼり、吹き流しを玄関前に並べたのに対し、町人が武具代わりに戸外に、こいのぼりを立てる風習が生まれたのが、その始まりとされます。

 風薫る5月、気持ちの良い季節がやってきます。

 たっぷり茶葉が入った大きなティーバッグが売りの紅茶「NICOTEA」のポップアップストア(1日限定)が22日午前11時~午後7時、パレスサイドビル1階の正面玄関わきフリースペースに登場します。昨年11月、ビルに初お目見えし、好評を博したのを受けての再登場です。(写真は昨年11月26日の開店時)

 NICOTEAは普段使いのマグカップに合わせ、茶葉を増量しているのが特徴です。通常のティーバッグはティーカップの湯量150mlを想定した茶葉2g前後が大半ですが、日常的に使うマグカップはティーカップに比べてサイズが大きく、湯量が増えるため、味も香りも薄まってしまうという難点がありました。NICOTEAはマグカップでも本来のおいしさが楽しめるように280~300mlの湯量に合わせ、茶葉をたっぷり増量しました。さらに、サイズが大きいティーバッグの中で茶葉がゆっくりと広がるため、味の良い紅茶が出来上がるというわけです

 お茶をのんで、にっこり笑ってほしい――。そんな願いが込められたNICOTEAを一度、楽しんでみてはいかがでしょう。

 パレスサイドビル恒例の献血バスによる「出張献血」が4月14日(木)、15日(金)の2日間、ビルの西口玄関前であります。折からの血液不足もあり、東京都赤十字血液センターは「輸血を待つ方々のため、多くの皆さまのご協力が必要です」と訴えてます。

 年度初めは例年、学校や、企業・団体の協力が減る傾向にあるのに加え、コロナ禍の影響で献血協力者が落ち込んでいます。特に東京都内の状況をみると、4月1~6日の実際の累計献血者数(400ml献血)は、本来必要な献血者数に比べて約650人分足りず、中でも血液A型、O型の不足が顕著でした。

 ビルは例年、春と秋の2回、出張献血の会場を設けていますが、今回も検温や、手指消毒、献血バスの車内換気など、感染対策を徹底・強化したうえで、献血を受け付けます。採血の所要時間は10分程度ですが、問診等を含めると受付から終了まで30~40分かかります。

 献血カードや献血手帳、服薬中の方はお薬手帳、初めて献血する方は身分証や社員証をお持ちください。協力いただいた方にはALT(GTP)、γ・GTPなどの検査結果を提供しており、日赤は「健康管理にお役立てください」と説明しています。

 東京都心は4月に入ってから花冷えが続きましたが、6日は正午すぎに気温20度を超え、ようやく春本番の陽気となりました。久しぶりの晴れ間を楽しむためにビルを出てみると、近くの共立女子中学高校では入学式があり、新入生と家族が式典を終えた共立講堂の前で記念撮影しようと長い列をつくっていました。緊張した新入生、ちょっと応援したくなりますね。

 今年は東京都心のサクラは3月20日に開花し、27日に満開でしたが、その後の冷え込みで花が長持ちしたため、この日のサクラ咲く入学式を迎えることができました。報道によると、1953~1990年の東京都心のサクラは3月下旬~4月上旬に開花しており、4月10日前後の入学式にサクラの見ごろが重なるのが常でした。

 ところが、1988年の4月2日を最後に、4月に入ってからの開花は皆無となり、2000年以降は開花が3月中旬に早まる年も出るなど、どちらかといえば「サクラ=卒業式」のイメージが定着しつつあります。開花が早まる理由はむろん、地球温暖化が主な要因ですが、緑地減少による「都市化」の影響もあるようです。

 日本気象協会によると、サクラ前線の北上はこの日からの暖かさで弾みがつき、平年より速いペースで北陸や、東北、北海道へと日本列島を一気に駆け上がりそうです。

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