梅雨入りを前に、パレスサイドビルで11日、水害に備えた水防訓練があり、ビル関係者約60人が参加しました。ビル地下2階の出入り口2カ所で防水扉の閉鎖作業に取り組んだほか、地下駐車場の地上入り口をはじめとしたビル各所で防水板の設置手順を確認しながらの訓練を実施しました。

 地下鉄竹橋駅改札に続くエスカレーター前の出入り口では、格納されている巨大な防水扉を数人がかりで引っ張り出した=写真=うえで、ビルの内側から補強の鉄棒を取り付けて固定しました。

 近年は台風や集中豪雨などによる都市型水害が各地で頻発しています。年1回の水防訓練によって、いざという時に備えます。

 1926年の昭和元年から数えて、今年が「昭和100年」を迎えるのに合わせた「写真でたどる『昭和』展」(毎日新聞社主催)が今月16日まで、ビル地下1階の毎日ホール前のショーウインドーで開かれています。展示しているのは1927(昭和2)年の日本初の地下鉄(上野―浅草)開業から始まり、戦時中の学童疎開、戦後初の大相撲開催、東京タワー完成、パンダ初公開、JR誕生などの写真10枚です。

 毎日新聞社が運営する国内最大規模の法人向け写真データベース「毎日フォトバンク」の所蔵写真から激動の「昭和」を振り返る企画です。毎日フォトバンクは新聞社が所蔵する約900万点の写真から厳選した130万点以上を公開しています。歴史的な報道写真が豊富であり、素材の信頼性も高いため、多くの教材や、書籍、テレビ番組で利用されています。

 毎日フォトバンク:https://photobank.mainichi.co.jp/

 パレスサイドビル周辺のツツジが美しい花をつけ、さわやかな季節を迎えた街並みに彩りを添えています。北の丸公園にある国立公文書館前にはオオムラサキツツジが、色鮮やかに咲き誇り、道行く人の目を楽しませています。

 その国立公文書館では今、春の特別展「書物がひらく泰平―江戸時代の出版文化―」を5月11日まで開催中です。江戸時代の出版文化をテーマに、近世文学作品を中心に特徴的な版本の数々を紹介しています。江戸時代に登場した「本屋」は書物の制作から出版まで、作者や、絵師、彫師、摺師を統括する総合プロデュースを担っていました。数々のベストセラーを送り出した最も有名な「本屋」がNHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公である蔦屋重三郎(1750~1797年)です。

 江戸時代に確立した印刷技術は大量印刷や増刷、挿絵の追加、多色刷りなどを可能にし、近世文学の多彩な表現が生まれました。豊かな出版文化が花開く一方、厳しい出版統制から、人気の書き手や本屋が処罰される事件が起きた時代を展望します。入場無料。

 数々の銘菓を中心に、秋田の食材を集めた物産展が今月25日まで、パレスサイドビル1階の正面玄関わきのフリースペースで開かれています。秋田県羽後町の和菓子店・泉栄堂が手掛けた自慢の和菓子をはじめ、秋田の有名特産品である稲庭うどんや横手焼きそばが人気を集めています。

 餅っぽい皮が特長の「若がえりまんじゅう」は、甘さを抑えた皮むきあんを用いており、「一つ食べれば、3日若返る」が売りです。最高級米を使用した「山科」はシソ風味で、「柿餅」は干し柿の中に餅入りのつぶあんが入っており、いずれも素朴で、温かみがある自然素材にこだわった手作り菓子です。

 菓子類のほか、いぶりがっこや、比内地鶏ラーメン、しょっつるラーメン、納豆せんべい、山菜のたまり漬け、比内地鶏スープ、リンゴジュースなどを販売しています。

 親子の鯉のぼりが今週から、パレスサイドビル地下1階、1階の吹き抜けを優雅に泳いでいます。吹き流しとともに、黒い真鯉、赤い緋鯉、青い子鯉が仲良く並びます。岐阜県の伝統工芸品である「郡上本染(ぐじょうほんぞめ)」の手法で制作した逸品で、側壁には冬の風物詩である工程の一つ「寒ざらし」を再現した鯉のぼりも初めて展示しました。

 鯉のぼりはパレスサイドビル名店会が2009年から、「ビルで働く方々に季節感を味わってもらいたい」と飾り付けを始めました。郡上本染による「風神」「雷神」の大きなタペストリーを初掲出したほか、1階と地下1階の店舗や事務所の入り口にもミニサイズの鯉のぼりが泳いでいます。

 パレスサイドビル1階の北西喫煙室が今月、新装オープンしました。カウンター型の空気清浄機を撤去して広々とした空間を確保したうえで、座れるベンチを設置しました。千代田区道側のガラスを透明なガラスに取り替えたため、外光が入る開放感ある喫煙室に生まれ変わりました。

 改装は快適性の向上を図るのが狙いで、高性能の脱臭機や冷暖房空調機を新たに設けるとともに、照度が高い照明に取り替えて明るさを演出しました。透明なガラスのため、外からも室内の様子が確認できるようになりました。

 2月に神奈川県鎌倉市で「四人四種四書展」を開いた書家4人の作品各1点が、パレスサイドビル1階の毎日書道会ショーウインドーに展示されています。展示は4月10日まで。

 4人は神奈川県独立書人団の岩嶋巖峰さん(大字書)、奎星会の小野恵子さん(前衛書)、書燈社の栃木郁子さん(近代詩文書)、朝聞書会の佐野梨山さん(大字書)で、いずれも毎日書道展審査会員。所属や作風が異なる4人が書の祭典「かながわ書道まつり」を通じて絆を深め、初めて共同で開いたのが2月の「四人四種四書展」でした。

 また、パレスサイドビル1階のギャラリー「アートサロン毎日」では、4月から毎日書道展の会員に昇格する作家の作品を紹介する「2025年毎日書道展新会員作家展」(主催・毎日新聞社、毎日書道会)が4月5日まで開かれています。入場無料。
 

 弥生三月。24日にサクラ(ソメイヨシノ)の開花宣言が出た東京都心は25日、好天に恵まれ、気温が24度を超える初夏の陽気でした。北の丸公園内にある日本武道館では先週来、大学の卒業式が続いており、パレスサイドビルでは25日、色鮮やかな袴姿の女子大学生の姿が目立ちました。
 
 学内の施設で学生を収容しきれない大学が、武道館を貸し切って卒業式をしています。先週から東京電機大、東京理科大、帝京大、専修大、東洋大、法政大と続き、25日は日本一のマンモス校、日本大学の式典がありました。日大によると、卒業式は午前の部と午後の部の2回に分けて実施しました。

 発達中の低気圧と、上空の強い寒気の影響で、関東地方は19日午前、山沿いを中心に広い範囲で雪となり、東京都心も一時、激しく雪が降りました。パレスサイドビルの屋上は瞬く間に一面が雪景色となりました。

 気象庁によると、東京都心の気温は19日未明からどんどん下がり続けたため、雨が雪やみぞれに変わり、気温0・7度を記録した午前10時には1センチの積雪を観測しました。気象庁は夕方にかけて東京23区でも車や人の往来が少ない道路・歩道を中心に雪が積もる恐れがあるとして、交通障害や歩行中の転倒などへの注意を呼びかけました。

 19日午後から天気は回復しますが、冷たい北風が強まるため、路面の凍結に引き続き注意が必要です。

 今が旬の柑橘「文旦(ぶんたん)」を中心に高知県の特産品を販売する物産展「文旦フェア」が今週12日から2日間、パレスサイドビル1階の正面玄関わきのフリースペースで開かれます。観光パンフレットや移住に関するチラシなども用意し、個別相談にも応じます。

 主催するのはジャパンラーニング株式会社(パレスサイドビル1階)と、高知・幡多地域の出身者らで活動する一般財団法人「土佐幡多の会」で、高知県の特産品販売は昨年8月に続いて2回目。文旦はビタミンCの含有量が柑橘の中でもトップクラスで、ミネラル類も豊富。高知県は全国出荷量の9割以上を占め、フェアでは幡多地域の有力産地・宿毛市から運び込みます。

 このほか、さわやかな酸味と上品な甘みが特長の柑橘「小夏」や、高知三原村トマト、ワイン、クリ焼酎「ダバダ火振」、キビナゴでつくった「きびごま」などを販売します。

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