東京・日本橋で三井不動産が進める「日本橋再生計画」で次々に「COREDO(コレド)」の名を冠したビルが誕生していることを2月26日の当ブログで紹介しました。
COREDOは、正確にはビル名でなく商業施設の名称。2004年に日本橋交差点の旧東急百貨店跡地にできた「COREDO日本橋」のビル名は「日本橋一丁目ビルディング」、2010年に三井本館の真向かいに完成した「COREDO室町」は「室町東三井ビルディング」。そして3月開業した「COREDO室町2」は「室町古河三井ビルディング」、同じく「COREDO室町3」は「室町ちばぎん三井ビルディング」です。
この手のビルや商業施設の名前、いろいろありますが、どんな意味かと思って、ちょっと調べてみました。
「COREDO」は英語で「核」を意味する「CORE」と「江戸(EDO)」をつなげた造語。「日本橋を新たな東京の中心地に」という願いが込められているそうです。
同じ室町地区で中央通りに沿って「COREDO室町」隣に「YUITO(ユイト)」もオープンしています。ビル名は「日本橋室町野村ビル」、つまり野村不動産の物件です。兄弟ビル「YUITOアネックス」は「浮世小路千疋屋ビル」です。「あなたととっておきの時間を結ぶ、都。」というコンセプトで命名されたとか。「結い都」ってことです。
東京駅の真ん前、丸の内の「OAZO(オアゾ)」=写真㊨=は、「日本生命丸の内ビル」「丸の内センタープラザ」「新丸の内センタービル」「丸の内北口 ビル」「丸ノ内ホテル」と商業部分(オアゾショップ&レストラン)の総称です。OAZOの名は、丸の内地区(丸=O)と大手町(O)を包括的に(AZ)結ぶ「Office&Amenity ZOne」。また、エスペラントで「オアシス、憩いの地」を意味する「オアーゾ(oazo)」も含んでいるそうです。
OAZO北側に隣接する「iiyo!!(イイヨ)」=写真㊧㊤=は、「東銀ビルヂング」「住友信託銀行東京ビル」「三菱UFJ信託銀行東京ビル」の3棟を一体的に建て替えた「丸の内永楽ビル」の商業ゾーン。「安全・安心」、「地産地消」、「地域の伝統・食文化」をテーマにした飲食店9店舗からなる地下1階フロアの飲食ゾーンが「iiyo!!(イーヨ!!)yokocho」。読んでそのままの「良いよ」の意味に、地番の「丸の内1丁目4番地」もひっかけているとか。
有楽町の「ITOCiA(イトシア)」=写真㊧㊦=は、「愛しい+ia(場所を表す名詞語尾)」からつくられた愛称。女性らしい名前ですね。
毎日新聞と協力関係にあるTBSの放送センターを中心とする赤坂の再開発複合施設「akasaka Sacas(アカサカ・サカス)」は、冬だけSacas広場がスケートリンクになり、夜も多くの人でにぎわいました=一番上の写真、現在スケートは終了。サカスの名の由来は、エリア内におよそ100本の桜を植え、「桜と共に、人々の笑顔を咲かす、夢を咲かす」という意味を込めたとのこと。同時に、三分坂、薬研坂、丹後坂、氷川坂などこの界隈にたくさんある坂=坂s=「サカス」も表し、アルファベットを逆にすると「saca saka saka」=「坂坂坂」になるのも偶然ではありません。
ビルの名は全国にもいろいろありますが、続きはまた日を改めて報告します。