2013

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パレスサイドビル屋上で消防出初式

 東京・竹橋のパレスサイドビルで、正月恒例行事となっていますビル自衛消防隊出初式が8日午前、ビル屋上であり初期消火やけが人搬送の訓練などが行われました。

 消防の出初式は、もともとは今から約350年前の江戸時代、万治2(1659)年1月4日に上野東照宮前で幕府直轄として組織されたばかりの定(じょう)火消が行ったのが始まりと伝えられています。その2年前の明暦3(1657)年に江戸城天守閣をはじめ江戸の街の大半を焼き尽くし、日本史上最大といわれる大火災、明暦の大火があり、当時焦土の中で復興作業を進める江戸の町民は疲弊しきっていたそうです。そこで老中・稲葉伊予守正則が、定火消総勢4隊を率いて、気勢を上げたのです。これが江戸の町民に大きな希望と信頼を与え、毎年1月4日に出初式として上野東照宮で行われることとなり、今日に受け継がれているそうです。

 また、享保3(1718)年に組織された町火消も、定火消の出初式をまねる風習が伝わり、1月4日にそれぞれの町内で木遣を歌い、はしご乗りなどを披露して気勢を上げました。

 パレスサイドビルでは竣工して3か月後の昭和42(1967)年1月10日に始めて以来、毎年新春に消防出初式を行っています。

 この日はアイング、毎日新聞東京センターの警備員、セイビの清掃、設備管理員、毎日ビルディング従業員ら24人が参加して訓練を実施。ビル関係者約50人が見守る中、訓練用の水消火器を使っての初期消火訓練に続き、「大地震が起きて火災が発生した」との想定で被害確認、防災センターへの報告、消防署への通報、屋内消火栓からのホースの放水消火という一連の訓練の成果を披露、さらに、けが人の救出からAEDによる心肺蘇生、担架を使った搬送訓練などを行い、安全・安心なビルへの誓いを新たにしました。

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