【2013年3月 8日】のアーカイブ

 いきなりですが、問題です。㊤の写真は誰でしょう。ヒント、幕末から明治時代に活躍した人です。

 正解は勝海舟(1823~1899年)。勝と言えば、㊦のように、咸臨丸で米国を訪れたころなど明治維新前の30歳代の写真を記憶している人が多いでしょう。㊤の写真は50歳代。おじさんをつかまえてイケメンでもありませんが、若いころより、断然イイ男になった感じ、しませんか?

 冒頭の写真は、1879(明治12)年、宮内省(現在の宮内庁)が写真を収集し、翌年までに大蔵省印刷局(現在の独立行政法人国立印刷局)などで撮影された皇族や大臣、軍幹部ら4531人の肖像写真の中の1点。「臣下の写真を手元に置きたい」と望んだ明治天皇の命を受けて39冊にまとめられた『人物写真帖』です。ちょうど、皇居東御苑の三の丸尚蔵館で開催中の「明治十二年明治天皇御下命『人物写真帖』-四五〇〇余名の肖像」で一部が展示されています。本日8日は休館で、会期は残り3月9、10日の2日だけです(入場無料。尚蔵館はパレスサイドビルから歩いて10分ほど、大手門を入ってすぐ右手にあります)。

 今回の展示が『人物写真帖』初公開とか。大久保利通、木戸孝允ら発行時に故人となっていた8人は生前の写真を使ったそうです。時期は明治10年の西南戦争、11年の竹橋事件を過ぎ、政権が安定感を増したころといえるでしょうか。

 ではここでまた問題。㊤の4枚は一度は見たことがある写真だと思います。左から順に伊藤博文(1841~1909年)、大隈重信(1838~1922年)、東郷平八郎(1848~1934年)、三條実美(1837~1891年)です。三條が若いころの写真であるほかは、概ね、功なり名を遂げた晩年に近い写真ですね。さて、この①~④は『人物写真帖』の㊦のA~Dの、それぞれどれでしょうか。(答えは末尾)

 宮内庁のホームページは今回の展示について、「自らの姿を撮影する機会の少なかった時代、この写真帖のための肖像撮影が初めての体験であった人も少なくなかったでしょう。多くの高等官が写真撮影を経験したことは、日本国内においてその(写真の)普及を格段に進めることにつながったと考えられます」と解説しています。

 先ほどの答えは①=D、②=B、③=A、④=C。『人物写真帖』発行時の年齢は、伊藤、大隈、三條が40歳前後、東郷が30歳くらい。三條は④の写真がもっと若いころですが、他の3人は『人物写真帖』が①~③より、ずっと若くてキリッ!としてます。

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