【2013年3月25日】のアーカイブ

 パレスサイドビルからも近い丸の内ビルのモアイ像展示は28日まで。この失われた巨石文明最大の謎は、その運搬方法でしょう。

 モアイの多くは海岸に並べられていたとされますが、材料の凝灰岩は海岸周辺には存在しないので、島内の山から切り出され、運ばれたはずです。どう動かしたかは長い論争を巻き起こしています。ロープでくくって引っ張る、逆V字型の木に寝かせた格好でぶら下げて振り子のように異動させる、木製のそりに乗せてコロの上を転がすなど、方法はいくつ推定されてきましたが、高さ3.5m・重量20トン程度のものが多く、最大では10m・80トンもの巨大な像もあるので、とてつもない人手がかかったことになります。

 ところが、島には「石像は歩いた」という言い伝えが残っているといいます。そんな馬鹿な、と言ってしまえばそれまでのこと。伝承に着目すると、違う発想が出てくるようです。

 先日紹介した、「ナショナルジオグラフィック日本版」2012年07月号のダイジェスト(http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/ac0b/139205/201207/index.html)で、モアイを立てて左右に揺らしながら前進させた、という米ハワイ大学のテリー・ハント説を紹介しました。雑誌の表紙が、その想像図=写真㊦㊧=で、左右と後ろの3方からロープをかけ、小刻みに左右に揺らしながら前進させるという方法で、「運ぶ」よりははるかに少人数で動かすことに成功しました=写真㊦㊨。(Youtube「https://www.youtube.com/watch?v=YpNuh-J5IgE」参照)

 

 TBS「世界ふしぎ発見!」2010年1月16日の「甦るイースター島伝説」で紹介された方法はもっと衝撃的でした(一番上の写真)。エンジニアの長井鉄也さんが考案し、自身で「歩くモアイの作り方」というサイトも開いています(http://www.tegakinet.jp/moaij.htm)。

 一番上の写真のように、モアイが少し浮く程度に木をA字に組み、モアイを吊ります。下の連続写真は長井さんのサイトのもの。①木の下部をモアイより前に出し、前傾したモアイを後ろから押すようにすると、②モアイが木に吊られて浮上し、そるような格好になり、③勢いでモアイの下部が前に少し出ます、①に戻って、勢いで木の下部が地に着いてモアイが再び前傾し、以下、同じ動作を次々繰り返し、「自力で」勝手に進むという理屈です。

  

 TBS番組では現地で実物大のモアイのレプリカを使って実験を行いました。数メートル動いたそうです。成功というべきか、今一つと言うべきか。

 これからもモアイ移動の謎にさまざまな人が挑むのでしょうね。

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