夏休みも残り少なくなってきました。子供たちは遊び疲れて、親たちは早く9月が来ないかと待ちわびているころでしょうが、夏休みの最後の関門があります。そうです、夏休みの宿題です。いつの時代も宿題に追われている子供たちと、その尻を叩いている親たちのバトルが8月末の風物詩になっています。
昔の小学生には「夏休みの絵日記」という宿題がありました。○○したことにしよう、と皆これで空想力と想像力を鍛えていったのですが、なぜかお天気欄だけは律義に実際の天気で埋めたかったものです。まだインターネットもない時代、ウン十年前の毎日新聞の某地域面は8月29日付でページの半分を割いて夏休み期間中の天気と最高気温・最低気温を一挙掲載して読者サービスをしていました。ネタ元はもちろん地方気象台でした。
さてパレスサイドビルのお隣のお隣は各地の気象台の元締め、気象庁です。ここには夏休みの宿題の強い味方「気象科学館」があります。予約がなくても入れます。入場料も掛かりません。ここに来れば「自由研究」の宿題はできたも同然でしょう。うまくいくと、自由研究が3つくらい書けるかも・・・
気象庁マスコットキャラクター「はれるん」が迎えてくれて、最初に積雪計で身長をはかりましょう。もちろん本来は積雪量を計測する機械ですが、身長も正確に教えてくれます。津波や地震のシミュレーターもあります。夕立のように突然激しく降る雨(局地的大雨)の怖さが体験できるボックスもあります。このところの東京や各地の局地的豪雨を再現しているような設備で、対処の仕方も教えてくれます。火山や南極のコーナーも、とても勉強になります。そのうえ常駐している気象予報士の方が「何か質問はございませんか」と近寄ってきてくれて、この日も数組の親子連れでにぎわっていました。
「気象科学館」は気象庁(東京都千代田区大手町1-3-4)の1階にあります。年末年始以外は年中無休で午前10時から午後4時までの開館。最寄駅は、パレスサイドビルと同じ地下鉄東西線竹橋駅。