【2013年4月 3日】のアーカイブ

 「春に三日の晴れ無し」ということわざ通り、このところ晴れて暖かい日があったと思うと、雨が降ったり曇ったりで、あいにくの天候が続いていますね。あいにくどころか、今年はまったくおかしな春になっています。最近の冷え込みで3月16日に開花した東京の桜は、2,3日の雨にもかかわらずまだ散らずに残っており、所によっては週末まで持ちそうな気配です。こんなに長く桜の花がもつのも珍しいとのことです。

 それも、3月から今月初めのおかしな気温の変化が影響しているのでしょう。気象庁のデータによりますと、桜の開花宣言が出される前日の3月15日までの10日間の平均気温の平均が12.58℃、最高気温の平均が18.33℃で、開花から満開の25日までの10日間は平均気温の平均こそ14.02℃とそれまでの10日間を上回っていたのですが最高気温の平均は17.78℃と下がっています。そして満開の翌日から4月2日までの8日間にいたっては平均気温の平均が10.86℃、最高気温の平均は14.13℃と開花前10日間に比べて平均気温で1.72℃、最高気温では4.3℃も低く、はるかに寒くなっています。まったく花見泣かせになっています。

 ところで、ウェザーニューズ社が3月下旬に実施した「全国お花見調査」(30,412人回答)の結果が新聞などで報道されましたが、日本人の平均お花見回数は1.6回。一番お花見時間が長いのは青森県の人で、平均3時間26分、次に長いのが大阪府の2時間51分、全国平均は2時間29分で、最も短かったのは沖縄県で1時間7分だそうです。そして一人当たりのお花見予算でもっとも高かったのがやはり青森県で、2,908円でした。青森県の人はお花見に予算も時間もかけてじっくり楽しんでいるのでしょう。全国平均は2,224円で最も安価なのは富山県の1,736円。お花見1時間当たりに換算して比較した場合、一番多いのが沖縄県の1729円で北海道の1,362円、三重県の1,082円が続きます。あまり時間をかけず充実した花見を楽しんでいるのでしょう。

 で、東京はというとお花見時間は2時間38分で全国10番目でしたが、一人あたりの予算は2,099円と全国で40番目。1時間当たりの予算となると797円と、宮崎県の789円に次ぎ47都道府県の中で下から2番目でした。東京人、江戸っ子は渋ちんなのか、あまりお金をかけずに花見を楽しむ落語「長屋の花見」の精神が生きているのでしょうか。

 週末は残り少ない桜を楽しむ最後のチャンスかもしれません。6,7日にはパレスサイドビル前に千代田さくら祭りの無料シャトルバスが停車して花見客の便をはかります。また、7日は日曜日ですが竹橋・パレスサイドビルは開館し、営業する飲食店もあります。ただ、天気が心配ではありますが...。

竹橋ガイド

calender

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

April 2013

category

カテゴリ

月別アーカイブ

月別 アーカイブ

eBook

  • 江戸城散歩2008年3月、毎日新聞掲載
  • 江戸城今昔ものがたり
  • 東京・竹橋 花図鑑
  • 東京・竹橋 続花図鑑
  • 東京・竹橋 新緑図鑑
  • 東京・竹橋 歴史絵巻 原始〜江戸時代初期
  • 東京・竹橋 歴史絵巻 江戸時代前期〜現代
  • 東京・竹橋 国際図鑑
  • 東京・竹橋 アカデミー図鑑
  • 東京・竹橋 文学散歩
  • 東京・竹橋 紅葉図鑑
  • 東京・竹橋 歳時記
  • 東京・竹橋 さくら図鑑