【2013年2月20日】のアーカイブ

  アジア調査会(パレスサイドビル4階)主催の定期講演会が、帝国ホテルでこのほど開催されました。講師は前駐中国大使の丹羽宇一郎氏。尖閣列島問題で大揺れの日中関係の真っ只中にいた前大使の講演だけに、経済界、官界、政界などの多数の人が聞き入りました。

 2010年6月から2012年12月までの在任期間を振り返り、「中国の人たちの日本に対するわだかまりは100年消えないでしょう。日本人の対中観も同じかも知れない。しかし、若い人たちの交流を通じて、少しでも理解を深めあう努力はし続けなければならない」と述べました。そのうえで焦点の尖閣問題で「歴史的に見て領土問題の解決というのは極めて難しい。話し合いで解決する、領土を売買する、戦争をする、の3つの方法がある。しかし、話し合いで解決した例は皆無であり、売買もありえない。戦争は愚かなことだ。ならば、今できることは1つ。『お休み』をすることだ。危機管理について話し合う実に忙しい『お休み』をすることだ」と私見を披露されました。

 第55代首相の石橋湛山氏が切り開いた日中関係は1972年の田中角栄首相と周恩来首相の間で締結された日中友好条約で結実しました。第96代の現政権まで紆余曲折はありましたが、多くの人たちが努力して友好を少しずつ深めてきました。「その重い歴史を今の政治家や国民が壊していいのでしょうか。偶発的なところから始まる戦争をいかなることがあろうと回避しなければなりません」と力説していました。

 「中国も経済的に発展してきていますが、日本に追いつくことはありません。それは労働者の教育の問題につきます。日本製品の品質の高さ、安全性は、いまの中国の労働者には絶対にできませんし、まだその教育ができていません。日本も非正規社員に頼る生産体制を敷いていると、製品のクォリティが保てなくなる恐れがあります。それだけは油断してはいけません」と国内向けにも厳しい指摘がありました。

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