【2013年2月 8日】のアーカイブ

 先日ありついた鳥取産の「松葉がに」。左の前脚というか、ハサミのある腕についている「とっとり松葉がに」のタグ=写真㊤=は甲羅の幅が11センチ以上のものしか付けられないそうです。もちろん、足折れや甲羅に傷があるなどはダメ。産地偽装を許さないブランドガニの"出生証明"です。

 タグの裏=写真㊦=には「鳥取港 第三生洋丸」の文字。タグには大概、漁船と所属港を書きます。鳥取と言えば全国漁獲量ランキング3位(2011年)、ベニズワイガニを含むカニ水揚げ日本一という境港じゃないのかって? もちろん「境港」のタグ入りもありますが、遠くまで長期間の漁に出る大型船が多く、大半は船上で冷凍にしてしまうとか。生ものなら小型船が近海で漁をする小さい港が狙い目という話も耳にします。

 鳥取だけではありません。各地に色とりどりのタグがあります。下の写真を順に見ていきましょう。まず、福井県は、黄色いタグの表に「越前ガニ」、裏に「越前港」「三国港」など。ちなみに「越前港」は越前町ですが、実際の港の名「小樟(ここのぎ)港」=写真①、「大樟(おこのぎ)港」と小さく入っています。これと別に、三国港で揚がる1.1キロ以上の皇室献上レベルのカニにだけにつける特別のタグもあるそうです。

ブランド名が統一されていなかった石川県は、石川県産ズワイガニ」などとしていましたが、県漁協が2006年11月、公募のうえ、加賀の「加」と能登の「能」を合わせた「加能ガニ」と定め、タグも青色の同デザインに統一=写真②

 京都は府が決めた緑色のタグ。表に「京都」の文字とカニの絵、裏は「舞鶴」「たいざガニ」=写真③、「網野」の3港と船名です。丹後沖20~30キロ程の近海に良質な漁場があり、日帰りで漁ができるため、新鮮なカニをいち早く水揚げして出荷できることで知られます。中でも"幻のカニ"とされるのが「たいざガニ」。間人(たいざ)の漁船は小さいうえに数隻という少数精鋭。冬の荒れた日本海では何日も漁ができない事もあり、安定した水揚げが確保できない半面、却って高級ブランドとして珍重されるようになったとか。

 お隣の兵庫はタグが統一されていません。京都府との境・津居山港の「津居山がに」は青色タグ=写真④、その西・柴山港の「柴山がに」が紫です=写真⑤(柴山はオレンジもあり)。さらに西隣・香住港の「香住がに」はズワイガニが緑=写真⑥、似た種類のベニズワイガニが白と、区別しているようですですが、緑でも漁船の大きさでタグの形を変えているとか。これらは京都府の「たいざガニ」と漁場は同じですが、津居山港は大きめの船もあるために水揚げが比較的安定しているとのことで、水揚げされると26段階にランク分けされ、漁師、仲買人の厳しい選別で認められたものだけがタグを付けられます。鳥取との県境の浜坂港の「浜坂ガニ」は水色のタグを付けています=写真⑦

 最後に、島年県・隠岐の島の隠岐松葉ガニは島周辺で籠(カゴ)を仕掛けて回収するので、他の産地に多い底曳網と比べ、脚折れなど傷みが少ないのが特徴とか。700g以上で身入りの良いものだけがタグを付けることができ、晴れて「隠岐松葉ガニ」=写真⑧=になります。

       

 北陸でカニを食べようと、パレスサイドビルがある都心から行くとしたら、羽田から小松などに飛ぶのが普通でしょうか。でも、2014年度中に北陸新幹線が開通し、東京から金沢まで2時間半(現在、在来線は3時間47分)で結ばれます。福井県・敦賀までの延伸工事(125キロ)も昨年夏に着工されました。開業見込みは2025年度末ごろと、まだ先ですが、少しずつ近くなりますネ。

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