【2013年2月12日】のアーカイブ

 先日の当ブログで、冬の味、ズワイガニが土地により、いろんな呼び方をされることを書きましたが、一般的には冬の日本海=「松葉がに」でしょうか。

 京都府のホームページによると、「松葉がに」という呼び名の由来は、細長くすらっとした脚の形や脚の筋肉が松葉のように見えるからという説や、漁師が浜で松葉を燃やして焼きガニを食べたという説などがあるものの、正確なところは分からないとのこと。別のサイトには「刺身を冷水につけると身が広がって松葉のようになるから」との説も載っていました。

 でも、学問的には、ちょっと紛らわしいんです。ズワイガニは学名Chionoecetes opilio、ケセンガニ科に分類され、山口県以北の日本海、茨城県からカナダまでの北太平洋、オホーツク海、ベーリング海に広く分布します。一方、本州中部以南にいるずんぐりしたマツバガニ(学名Hypothalassia armata、イソオウギガニ科)=写真㊤は大分県佐伯市で水揚げされたもの、wikipediaよりとは全くの別物。日本人の多くは「まつばがに」と聞いたらズワイガニを思い浮かべるでしょうか(ちなみに、ズワイガニと並び人気の高いタラバガニは脚が8本。10本の「カニ」ではなく「ヤドカリ」の仲間)

 ちょっとズワイカニの目利きのワンポイントレッスン。甲羅に黒いぶつぶつが着いているのをみたことはありませんか? これは「カニヒル」と呼ばれる海蛭の卵です=写真㊦。でもご心配なく。カニの体内に入ることはありません。それどころか地元では美味しいカニの目安になっているそうです。カニは脱皮を繰り返して大きくなるので、黒いつぶがびっしり甲羅にくっついているということは、脱皮してから充分成長していて、身もよく詰まって、みそも旨いというわけです。

 ズワイガニ漁は資源保護のため、省令によって海域ごとに解禁日がきめられ、新潟県以北の海域は雌雄ともに10月1日~翌年5月31日、富山県以西の海域は11月6日解禁で、雌ガニは翌年1月10日まで、雄ガニは3月20日まで。大きさの規制(雄の甲羅9センチ以上など)や海域による漁獲量の制限などもあります。

 解禁は地元には待ち遠しいもの。新聞も毎年、いろいろ工夫して記事にします。昨年11月の解禁日、毎日新聞の兵庫県・但馬版に、津居山港のカニ漁船同情したルポが乗っています=写真㊦。こんな記事に接して、捕る人の息遣いを感じながら味わうカニの味は、一段と美味しいような気がしませんか。

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