【2012年10月10日】のアーカイブ

 国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会は、9日から14日まで、東京国際フォーラムで開かれています。日本での開催は1964年以来、48年ぶりです。世界経済の安定化に向けて、各国がどう協調していくかが最大のテーマですが、総会とは別に、日本政府展示コーナーがあります。

日本の長い歴史の中で生まれてきた過去の技術製品と対比しつつ、先進的なインフラ技術などを紹介するもので、そこに認定NPO法人・江戸城再建を目指す会が提供した模型「江戸城寛永度天守」(高さ63㎝、底辺45×60㎝)が、法隆寺五重塔、スカイツリーの各模型と共に展示されています。江戸城や五重塔柔構造による免振、制震技術が、現代の代表的な建築物スカイツリーに継承されているというものです。 

江戸城の説明文(原文は英文)には、江戸城 日本の木造建築技術の集大成 1657年の大火で焼失した江戸城天守は、東大寺大仏殿と並ぶ世界最大の木造建築でした。釘や金物を一切使用せずに、木組だけで柱、梁、桁を接合する伝統的な木造建築技術で建てられており、強大な地震エネルギーも接合部がわずかに動くことによって、小さな摩擦熱に変えて吸収してしまいます。地震の力に耐えるのではなく柔構造でいなしかわす、今日の免振の考え方を先取りした建築でした」と書かれています。残念ですが、一般の方は、この展示コーナーに入場できませんので、写真でご紹介します。

 上記のIMF世銀総会に合わせて、今月16日まで開かれている東京駅八重洲地下街センタースポットでのEDO ART EXPO「江戸の美意識」展に、認定NPO法人・江戸城再建を目指す会は、皇居東御苑に遺る天守台を背景とした江戸城天守模型はじめ、たった1枚遺された「縦地割図」から創られた天守復元図、それを基にしたCG画(DVD放映も)などを展示しています。

 折から、10月の東京駅復元とも重なり、全国各地から多くの人が訪れ、「江戸城が再建されたら、日本のシンボルになる」「皇居に天守閣がないのはおかしい、1日も早く再建してほしい」などの声が多数寄せられています。展示では、犬山城、彦根城、松本城、鶴が城などの模型も飾られて、城ファンに喜ばれています。

 

 

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