【2012年10月 1日】のアーカイブ

  太陽光発電が何かと話題になる昨今ですが、やはり気になるのが日照時間です。メガソーラーを、できるだけ晴天率が高くて、日照時間の長いところに設置したいと考えるのは、費用対効果の視点に立てば当たり前の話です。

 それでは、どの県が日本で一番日照時間が長いか、というと、意外や意外、山梨県です。2010年の観測結果によると、年間2183.0時間。全国平均が1897.4時間ですから、平均値を11%以上上回っています。

2位高知県2154.2時間、3位宮崎県2116.1時間、4位群馬県2110.9時間、5位静岡県2099.0時間と続きます。高知、宮崎などさすが南国という感じですね。

 日照時間の少ない県は、1位秋田県1526.0時間、2位青森県1602.7時間、3位富山県1612.1時間、4位山形県1613.3時間、5位福井県1619.4時間という順番で、日本海側の雪国が名を連ねています。

 パレスサイドビルのある東京都は、といいますと、1881.3時間と全国平均をわずかに下回って27位になっています。冬場にほとんど毎日晴天が続く印象がありますが、太陽光発電向きとは言えないようです。逆に大阪は1996.4時間で18位と意外な健闘ぶりです。

ランキングで言うと、下から6番目の新潟県の補助事業として、昭和シェル石油株式会社が「新潟 雪国型メガソーラー発電所」を2010831日に日本初の商業用発電施設として作りました。なぜ日照時間が決して長いとは言えない新潟県かといえば、それは旧製油所跡地の再活用策だったからです。ここではCIS薄型太陽電池を使用して光電変換効率を高める工夫をしています。1000kw(一般住宅300軒分相当)を発電して東北電力を通じて近隣地域へ供給されているということです。

太陽光発電は、スペインや南米など赤道に近い地域の高地乾燥地帯が向いているといわれています。四季があり、梅雨や台風など雨も少なくない日本はやや非効率だと言わざるを得ませんが、科学技術の英知を集めて効率的な発電装置を開発してもらいたいものですね。

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