9月29日は「日中国交正常化の日」。昭和47年のこの日に北京で「日中共同声明」の調印式が行われました。今年は40周年にあたりますが、北京で予定されていた記念式典は日中関係の微妙な情勢の中で中止になったことはご存じだと思います。
さて、9月29日は「招き猫の日」でもあります。「来る(9)ふ(2)く(9)」の語呂合わせから日本招き猫倶楽部と日本で最初に招き猫を作ったという愛知県瀬戸市の観光協会が平成7年に制定しました。29、30日に愛知県瀬戸市では「来る福招き猫まつり」が開催され様々なイベントが行われるほか、三重県伊勢市の伊勢内宮前「おかげ横丁」でも30日まで「来る福招き猫まつり」が開かれています。
招き猫は、彦根藩主だった井伊直孝が鷹狩りの帰りに手招きする猫に誘われて世田谷の豪徳寺内に入ると、突然豪雨が襲ったのですが、直孝はずぶぬれにならずに済んだために猫を大事にした、という故事からとする説が有力のようです。直孝は豪徳寺に多額の寄進をし、豪徳寺の和尚はこの猫が死ぬと手厚く葬ったということです。後世、豪徳寺境内に招猫堂が建立されたそうです。
猫が上げる手(前足)は左右や手の高さがいろいろありますが、左をあげているのは人を招き、千客万来、右手は金を招き金運アップ到来を意味し、手の位置が高いものは遠くの福まで招き、低いものは近くの福を引き寄せて欲をかかずに身近な福を確実にするといいます。
ところで、パレスサイドビルから約1.2キロ北西のJR神田駅近くの裏通りに招き猫をデザインしたかわいいビルがあります。造花やリボン専門店のビルですが、通称「神田猫ビル」と呼ばれているそうです。赤い三角の耳、目は窓になっていて、壁の赤い鼻のわきにはひげもあります。リボンもつけて、ちょこんと右手をあげています。欲をかかずに身近な金運を引き寄せているのですが、同ビルでは29日には特別なイベントはないそうです。