味噌カツ、味噌煮込みうどん、味噌おでんなどなど、なんでも味噌が絡むのが名古屋グルメ。「つけてみそ かけてみそ」なんていうチューブ入りの調味料まであります。愛知県では味噌のない食生活は考えられません。
その中でもNHKの朝ドラ「純情きらり」でフィーバーしたのが岡崎の八丁味噌。「純情きらり」は2006年に宮崎あおいさんが主演したドラマ。八丁味噌の蔵元に生まれた有森桜子が戦前・戦中の激動の時代にピアニストをめざして奮闘するストーリー。東海地方のローカルブランドから、八丁味噌が一気に全国ブランドになりました。
真夏でもコンビニのおでんが何故かよく売れる、といわれていますが、名古屋でおでんといえばもちろん味噌おでん。竹串に刺したブタのバラ肉、焼き豆腐、卵、ダイコン、コンニャクなどが入ります。八丁味噌と赤味噌を3:1の比率で溶きます。それにびっくりするくらいの量の砂糖かザラメ、お酒少々というのがレシピです。だから、おでんといっても、ものすごく甘いものになります。関東のしょうゆ味に慣れていると、「えっ!」ということになります。
味噌おでんに使うお鍋は、砲金のものが理想的です。銅90%、錫10%の合金で、大砲の砲身に使うことから、この名前がつけられています。靭性(ねばさ)に富んでいて、耐腐食性、耐摩耗性に優れているといわれています。
暑い夏、暑い名古屋で熱い味噌おでんに熱燗、挑戦してみてはいかがですか。