皇居外周(1周約5キロ)を走る「皇居ラン」人気は相変わらず。竹橋のパレスサイドビル前も昼に、夕に、老若男女がさっそうと(?)が走り抜けます。
昨年1月31日の当ブログで、皇居ランのマナー向上や環境整備に向け、千代田区の「皇居周辺地域委員会」(2011年12月設置)が「新ルール」を検討していると書きました。歩道で、一般歩行者が自転車やランナーとぶつかるなどトラブルが増えているので、なんとかしてほしいと、期待した方も多かったと思います。そして1年半を経て、6月5日、9カ条のマナーが決まりました。
これまでも、例えば「皇居周辺ランナーサポート協議会」の「マナー" 10 "の宣言」など、ランニングや自転車の関係団体が独自にマナーを決めていますが、十分に知られていないため、かなり乱暴なランナーや自転車利用者も見受けられました。そこで、行政がしっかり責任を持って、共通のルール作りに動いたということです。
9カ条は①歩道は歩行者優先②歩道をふさがない③狭いところは1列に④ランナー・ウオーカーの周回は反時計回り⑤タイムよりゆとり⑥音楽プレーヤーやスマートフォンの「ながら通行」は控える⑦自転車はすぐに止まれるスピードで⑧ゴミは必ず持ち帰る⑨思いやりの心で――の9カ条。
また、土日や祝日に開催されるマラソン大会などの競技会やランニングイベントについて、集合・スタート・ゴール地点を桜田門前広場に限定し、観桜期(3月15日〜4月15日)は競技会の開催を自粛、スタートは1階100人までとして5分以上の間隔を空けることも併せて決めました(大会に関するルールは9月1日から適用)。
新ルールは法律や条例ではないので、強制力はなく、守らなくても罰則もありません。あくまで、自主的なマナーです。決まったというニュースは新聞やテレビでもかなり取り上げられたんですが、その後も、時計回りで走っている人、携帯音楽プレーヤーのイヤホン着けた「ながら走行族」も、まだまだ目立ちます。千代田区はホームページや看板、ポスター、チラシなどで周知を図るそうですが、結構、大変なんじゃないかな。電車でヘッドホンから大きな音が漏れてても気にしない輩が多いのを見ると、私はちょっと悲観的です。