阿部寛主演の映画「麒麟の翼」がヒットしているそうです。直木賞作家、東野圭吾のサスペンス小説を映画化したものです。東京・中央区の石造りのアーチ橋・日本橋の中央の柱にある想像上の動物・麒麟の像を舞台回しにストーリーは展開していきます。翼を広げた麒麟は未来へ、希望に向かってはばたく象徴であり、日本橋は新たにはばたく出発点というわけです。
東京・竹橋のパレスサイドビルには麒麟ではありませんが、翼を広げた鳩が3羽、翼を休めて遠くを眺めている鳩が3羽、計6羽の鳩の像が9階の東西の屋根の端にとまっています。パレスサイドビルを所有する毎日新聞社がかつて通信の手段に伝書鳩を使っていたことから、平和の象徴でもある鳩をビルの屋根に配置したというわけです。
東京メトロ東西線竹橋駅から地上に出たところでビルの上の方を見上げてください。翼を広げ、大空に向かってはばたこうとしている鳩を眺めることができます。