マッターホルンの登山基地、スイス・ツェルマットの街は、バスも自動車も乗り入れ禁止。スキー、登山、観光のベースになっていますが、氷河特急の駅だけが外部との交通手段です。バスツアーの観光客も1駅手前で鉄道に乗り換えなければなりません。
街の中の交通手段は、徒歩が基本。徒歩以外だと、観光用の馬車、そして電気自動車です。ゴルフ場のカートのような電気自動車が音もなく行き交っています。この主な用途は、観光客の大きなスーツケース運びです。旅行会社やホテル関係者が電気自動車で荷物を運び、観光客は歩いてホテルに向かいます。スイス人らしく、頑固に「原則」を守って、ツェルマットの環境を保持しているのです。
日本でもガソリン車からハイブリット車、電気自動車へと流れが加速しつつあります。パレスサイドビルもいち早く高速充電器(地下3階駐車場)を設置して、ECOを実践しています。ECOは21世紀を生きる私たちが身に備えなければならない美徳かも知れません。