今回の総選挙の大きな争点の一つが原発をどうするかということでした。結果的には「しばらく考えます」という自民党が圧勝しましたが、連立政権を組む公明党との政策合意では「徐々に原発への依存度を低下させる」ということになりました。
実際に日本で使われている再生可能エネルギーの内訳は、小水力発電が41.3%、太陽光(発電+熱利用)20.9%、風力発電15.7%、地熱(発電+熱利用)14.9%、バイオマス(発電+熱利用)7.1%となっています。そして再生可能エネルギーの自給率は全国平均で3.6%というのが、現在の「実力」です。
これを都道府県別に見ていくと、トップは大分県の23.4%、2位は富山県16.9%、3位秋田県16.1%です。以下、青森県、鹿児島県、長野県、岩手県などが名を連ねています。一方、自給率の低い都道府県は、当然ながら都市部に集中しています。パレスサイドビルのある東京都は0.3%、大阪府0.5%、埼玉県1.1%、京都府1.2%、福岡県1.3%となっています。
大分や秋田は地熱利用についての研究開発が早くから行われており、その成果が出ているようです。別府や湯布院を抱える大分、乳頭温泉や玉川温泉を抱える秋田などは、豊富な地下熱に恵まれています。
火山国ニッポンは温泉大国であり、地熱大国でもあるわけです。国立公園に指定されているところが多いため、開発に規制がかかりますが、他の再生可能エネルギーに比べて最も安価な開発費ですむのが地熱発電です。これを利用しない手はありません。温泉タマゴに使っているだけではMOTTAINAIですね。全国の温泉地で「地熱発電甲子園」を開催して、その効率性を競ってはいかがですか?