【2012年8月20日】のアーカイブ

 パレスサイドビル界隈を歩く「ぶらパレス」シリーズ。明治時代、数多くの民間企業を興した渋沢栄一の話に戻ります。

 第一国立銀行と並び、渋沢が設立に関わった"大物"が株式引所です。竹橋から地下鉄東西線で3つ目の茅場町駅を降りた兜町にある東京証券取引所の前身です。

明治新政府は新国家建設などのため公債を発行しました。最初は両替商を中心に現在の人形町付近で公債の集団売買が行われていましたが、株式会社制度が定着していくのに伴い、株式売買も行われるようになっていくと取引所設立の機運が高まり、政府は1878(明治11)5月、株式取引所条例を制定。渋沢や、三井物産初代社主を務めた三井財閥の有力者、三井養之助(高明)らが取引所の設立を出願し、大蔵卿大隈重信の免許を受けました。ここに「東京株式取引所」が誕生し、6月1日営業を開始しました。ちなみに、当時の渋沢邸は取引所のすぐ向かいにあったそうです。

戦時中に他の10取引所と統合して日本証券取引所になり、終戦間際からの戦火による取引停止、終戦後はGHQ(占領軍総司令部)命令による解散を経て、1949年に東京証券取引所として復活を果たしました。

兜町は取引所を中心に証券会社が集積し、周辺に立地した三井財閥などの大企業を含め、ビジネスセンターとして日本資本主義の中枢を担ってきたのです。

 現在の東証の本館の建物=写真=は1988年竣工で、これより前、84年暮れ、取引が行われる「市場館」が先に完成しました。871019日のブラックマンデー(世界的な株価大暴落)を経て年が改まると株価は急回復に転じ、景気の拡大と金融緩和を背景にバブル相場が形成されていきました。そんな時代でしたから、完成当時の建物は、とてもバブリーに見えたものです。

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