11年ぶりの日本ツアーを展開している元ビートルズのポール・マッカートニー(71)が、大阪と福岡の公演に引き続き18日、19日、そしてきょう21日は東京ドーム公演を開催しています。自身13度目の東京ドーム公演で、東京ドームでの公演の史上最年長アーティスト記録を更新したようです。71歳5カ月での公演はサイモン&ガーファンクルが持つ平均67.7歳を3年8カ月、ソロアーティストとしても小田和正(66)の64.0歳を7年5カ月上回っています。
5万人のファンの大歓声に迎えられたポールは「コンバンワ、トーキョー! タダイマ~」と日本語であいさつ。先月14日に発売された新アルバム「NEW」のヒットに感謝し、収録曲4曲をはじめ、「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」などビートルズ時代の名曲を含めた40曲近くを年齢を感じさせないパフォーマンスで熱唱しました。「福島の被災者にささげたい」としたのは「イエスタデイ」でした。
私の妻と娘も三塁側2階席で豆粒のようなポールを見ながら、「すばらしかったのひと言」と東京ドームの感想を話していました。
今年5月4日のブラジル公演を皮切りにスタートしたワールド・ツアーは、初めて訪れる地やロック・フェスティバルも含み、6月18日に71歳の誕生日を迎えたとは思えない、まさに精力的なもの。ザ・ビートルズ時代を含め"初めてコンサートで演奏する"という「エイト・デイズ・ア・ウィーク」や、巨大なスクリーンをバックに畳みかけられる名曲の数々。6月10日NY公演では全38曲中26曲がビートルズ・ナンバー。そして今は亡きジョン・レノンやジョージ・ハリスン、リンダ・マッカートニーに捧げられるナンバー。全員合唱・全員号泣必至の「ヘイ・ジュード」等、至上最高のエンターテイナーが、ありったけの感動を「そこにいる(OUT THERE)」あなたへ「わざわざ出かけて(OUT THERE)」届けに来てくれる、と評判でしたがそのNY公演の熱気は日本公演、大阪、福岡、そして東京でも満ちあふれていたようです=写真。
パレスサイドビルに近い日本武道館で最初に行われた音楽公演は1966年6月のビートルズ公演。熱狂的なファンによるトラブルを避けるため、ファンはアリーナ席には入場できず1階席と2階席のみへの入場でした。また、場内の照明が落とされることはなく場内が明るいままでの公演でした。あの日本武道館から47年、ビートルズ・ナンバーにまたひとつ伝説が出来ました。