パレスサイドビル自衛消防隊の出初式が7日午前、屋上で実施されました。新春恒例の行事ですが、お屠蘇気分なんてトンデモない真面目な訓練でした。
ビルを管理する毎日ビルディングと、設備管理を受け持つ鹿島建物総合管理、警備を担うアイングと東京センター、清掃を担当するセイビの各協力会社などから計約70人が参加。訓練開始の午前10時は雲が広がり、雨こそ降らないものの、結構冷えました。それもそのはず、この日の東京地方は最低気温が3.0度まで下がり、10時時点も5.9度。その上、北風が結構吹いてましたから。時折、突風のような感じでビューッと吹き抜ける時もあって、風通しのいい(笑)屋上では、結構、ききました。
愚痴はこれぐらいにして、訓練は真剣です。メニューは消火器による初期消火訓練(消火剤でなく水を使用)、ホースを使った放水訓練、そして救出救護・応急手当訓練の3つ。
まず、「火事発生」との想定で、初期消火訓練=写真㊧。16人が4人1組に分かれ、指揮者の号令一下、「火事だー」と大きな声を出しながら火元(赤いカラーコーン)に勢いよく水をかけました。
屋内消火栓からホースを使った訓練は一番上の写真です。1階東玄関わきの「防災センター」に常駐するアイング警備員の代表3人が声をかけながら手際よく放水を実演。いかがですか、写真の腰つき。「火」の文字が入った丸い的を水でキッチリ打ち抜きました。この後、放水をしたことがない他の参加者も、放水口の丸い輪を回して水量を調節しながら放水を体験しました。
救出救護・応急手当訓練=写真㊦=は三角巾、簡易担架、AEDなどを使用。けが人役の人に三角巾を巻き、簡易担架に乗せて搬送。人形を相手にした心肺蘇生訓練では胸骨圧迫の上、AEDを張ってショック、また胸骨圧迫を繰り返しました。
最後に自衛消防隊長が、日ごろからの訓練の積み重ねの重要性を訓示。参加者は安全・安心なビルへの誓いを新たにしました。