【2013年9月25日】のアーカイブ

 今年は日本とベトナムが外交関係を樹立してから40周年にあたる記念の年です。ベトナム戦争では在日米軍基地からB52爆撃機が北爆(北ベトナム爆撃)に出撃したり、これに反対する反戦運動が盛んに行われたり、日本国内も騒然とした時期もありました。ベトナム戦争終結、その後は東西冷戦も終わり、ベトナムとの関係も、紆余曲折を経て、最近は良好な由。結構なことです。

 ということで、今年はいろいろな友好を盛り上げるイベントがあるようですが、その一つとして、パレスサイドビルに本社を置く毎日新聞社の主催で、ベトナム国立交響楽団のコンサートが27日夕、東京・初台の東京オペラシティコンサートホールで開かれます。

 正直、オケのレベルはよくわかりません。1959年創立と、歴史はまだ浅く、決して豊かな国ではありませんから、なかなか厳しい環境での活動と思われます。それでも1984年以降は文化情報省(現文化・スポーツ・観光省)の援助を受けて活動するようになってレベルアップし、2011年にはニューヨークのカーネギーホールでの演奏も成功させるなど、近年は目覚ましい飛躍を遂げているということです。

 この発展を支えているのが、今回も指揮する本名(ほんな)徹次さ本名徹次2.jpgん(56)=写真㊨=です。2001年から同楽団の指揮者を務め、2009年に音楽監督兼首席指揮者に就任し、世界的な日本人音楽家との共演など両国の文化交流と楽団の音楽的水準の向上に貢献。これらの功績から、2012年にはベトナム政府より文化功労賞を授与されています。

 毎日新聞などの報道では、本名さんは、練習に遅れてくるのは当たり前だった楽団員に寄り添い、最初は月100ドルの報酬で「無名の楽団が、無名の指揮者と世界を目指す」という夢に取り組んできたといいます。本名さん自身、中学でトロンボーンを始め、東京芸大器楽科に進んだものの、指揮者を志して中退、欧州に渡って実績を積み上げてきた"反骨の人"。発展途上のアジアの国のオケと、波長が合ったのでは。2010年のハノイ建都1000年祭での「マーラー 一千人の交響曲」演奏会を、多くの日本人演奏家らの協力で成功させ、「戦争に終始したこの国に音楽の花を咲かせた」と賞賛を浴びたといいます。成長するオケの情熱溢れる演奏を期待したいですね。

 曲目は武満徹「弦楽のためのレクイエム」、ベトナム人作曲家グェン・ティエン・ダオ「ピアノ協奏曲『コンチェルトヴィーヴォ』」(ピアノ独奏は児玉桃さん)、ベートーヴェン「交響曲第7番」。18時30分開場、19時開演。チケットはS席6000円、A席5000円、B席3000円。

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