2017年分の税金の確定申告は、16日(金)から受け付けが始まります。これに向け、恒例の無料税務相談会(主催・麹町法人会、東京税理士会麹町支部)が、16日まで、パレスサイドビル1階正面玄関の脇、「フリースペース」で開かれています。午前10時~午後4時、東京税理士会麹町支部の税理士さんが1日5人、3日間で延べ15人、交代で確定申告を中心に税金に関する諸々の相談に応じてくれます。確定申告用紙の書き方も教えてくれますよ。
確定申告が義務つけられている高額所得者でなくても、医療費が多くかかった、住宅ローンを組んだ、ボランティア団体に寄付したなど、申告すると税金が一部戻ってきます。2017年中に2カ所以上からの収入を得ていた人、20万円以上の原稿料といった副収入があった人、源泉徴収されていない退職金がある人などは確定申告しなければなりません。
今年は医療費について、制度変更がありました。一つは、「セルフメディケーション税制」が始まったことです。健康の保持増進、疾病の予防として、健康診断を受けるなどの「一定の取組」をしている人が、2017年中に自分または生計を一にする配偶者その他の親族のために1万2000円以上の「対象医薬品」を購入した場合には、控除を受けられる制度です。詳細は、国税庁のホームページに、説明が出ています(https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/info-iryouhikoujo3.htm)。ただし、従来からの医療費控除と併用はできません。医療費控除か、セルフメディケーション税制による控除か、どちらかですのでご注意ください。
また、医療費控除では、いつ、どの医療機関にかかって、費用はいくらだったかという明細書が必要ですが、今回の確定申告から、明細書として、健保組合が発行する「医療費通知」(原本のみ、コピー不可)を添付すると、明細の記入を省略できることになりました。
これらについても、わからないことは、相談会でぜひお尋ねください。
相談会では、以前は、パソコンで申告できる「e-TAX」を実地に指導していましたが、マイナンバーを入力する必要があるため、昨年から、実地での入力はやめています。もちろん、やり方などについて、お尋ねがあれば、説明してくれます。
その他、不明な点、心配なことなども、気軽にご相談ください。
今年の確定申告の受付は、3月15日(木)までです。