バラ好きにはたまらない「国際バラとガーデニングショウ」(毎日新聞社などで作る組織委員会主催、公式サイト「http://www.bara21.jp/index.html」)が埼玉県所沢市の西武ドームで始まりました。16日(木)までですから、まだの方はお急ぎを!
世界のバラと美しいガーデニングを紹介する国内最大級の祭典として、この季節の風物詩になった催しです。初日の11日朝に飛んでった知人から、左の写真付きで、「大勢の人が次々に会場に入っていっていますが、皆さんどの顔もわくわくしていて、ああ、1年間、この日を待っていたのね...という感じでしたよ」とのメールが届きました。ウキウキ感が伝わってきますね。
15回目を迎えた今年のテーマは、ズバリ「恋するバラの15年」。バラ愛好家、専門家が自慢の花が展示されるバラの回廊「ロング・ロング・ローズアベニュー」は、過去最長の約100メートルに話題のバラが勢ぞろいです。中で、知人のお気に入りは「今、100年の眠りを覚ます」と題された出品=写真㊨。「恋するバラ」のテーマから出品者が「眠れる森の美女」を連想して制作したそうで、「バラに囲まれたお城に盾と剣、脱ぎ捨てられた王子の青いマントがバサリ......という設定がなんともドラマチック」との感想でした。このほか、多くの作品の前でもバラ愛好家たちが次々に立ち止まっては写真を撮っていたとか。
今年は他にも楽しみな企画が盛りだくさん。「バラのふるさとトルコ~ターキッシュ・ローズガーデン~」では、世界初公開の新種「エルトゥールル」が今日も人々を魅了しています=冒頭の写真。日本人育種家がトルコを原種とするバラをイメージして作った濃いピンクの花で、鮮やかの一言。1890(明治23)年、日本への親善訪問の帰途、和歌山県串本町沖で遭難し、地元住民が生存者を救助したことから、両国友好の象徴になっているオスマントルコの軍艦の名前で、セルダル・クルチ駐日トルコ大使の夫人シネムさんが命名しました。
さらに、アメリカの絵本作家ターシャ・テューダーの庭、女優の故オードリー・ヘップバーンが愛した英国の「ティンティンハルガーデン」の一部を再現。バラの品評会やバラの苗木、ガーデニンググッズ、花をモチーフにした雑貨の販売、栽培についての相談会など盛りだくさんです。
開園時間は9時半~17時半。中学生以上2000円、小学生以下は無料。