能楽で用いられる彩り鮮やかな衣装を集めた「格式の美――丸紅コレクションの能装束」展が25日から、パレスサイドビルの東隣、丸紅本社ビル3階の丸紅ギャラリーで始まりました。国立能楽堂が所蔵する「般若」などの能面10点を含む90点を展示します。丸紅本社1階のエントランスには巨大なタペストリーがお目見えし、展覧会をアピールしています。同展は10月26日まで。
丸紅によると、丸紅コレクションの染織品は435件あり、うち能装束は66件と全体の15%を占める重要な柱の一つです。美術と技術を結集した能装束は多色の絹糸で細かな刺繍や金銀の箔(はく)を施すなど、まさに絢爛豪華で、日本人の美意識の結晶とされています。本展では江戸時代の18世紀以降の男役、女役それぞれの装束のほか、腰帯・鬘(かづら)帯、扇の一種「中啓(ちゅうけい)」などを展示しています。
入館料は一般500円、高校生以下は無料。開館は月~土曜日の各10~17時。日曜・祝日は休館。なお、着物・浴衣など和装で来館者は無料。