2014年に予定されていることは多々ありますが、当ビルに入られているテナントさんらに関心が高いことの一つはWindows XPのサポート終了でしょうか。実際のところ、既にパソコンとしてはWindows XPはずいぶんと非力ですが、まだ使っている方も少なくはないでしょう。
日本マイクロソフトはこのほど、Windows XPおよびMicrosoft Office 2003について、「2013年12月30日から100日でサポート終了を迎える」と、公式ブログで注意喚起しました=図表。XPやOffice 2003のサポート終了は、日本時間2014年4月9日というわけです。
公式ブログ「The Official Microsoft Japan Blog」の該当記事では、「サポート終了後はWindows XP搭載パソコンは使えないという事でしょうか」「インターネットに接続しなければ安全ですよね?」など、XPのサポート終了の意味や理由、使い続ける危険性に関する情報が、12個のFAQで紹介されているそうです。マイクロソフトはサポート終了の理由として主にセキュリティ上の問題を挙げているそうですが、たしかに、Windows XPはユーザーも多く、長い期間にわたって使われましたから、一方で脆弱性が問題でした。
ちなみに、マイクロソフトがMS-BASIC言語を開発したのが1975年。1978年に東芝が初の日本語ワープロ東芝JW-10を発表しましたが、まだ8インチフロッピーディスクの時代で、価格はなんと630万円。以下、少し年表をたどると、
1979年 NECがPC-8001を発売。日本で初めてパーソナルコンピュータという名称
1980年 富士通OASYS100発売(24ドットプリンタ、 14"CRT, 8"FDD 、 3,200,000円)
1981年 アメリカでIBM PC発売(OSはビル・ゲイツから買い取ったMS-DOS1.0)
1982年 NEC PC-9801発売(PC本体298,000円)
1983年 任天堂ファミリーコンピュータ発売(14,800円)
1984年 MS-DOS3.0発表
1985年 一太郎 for PC-9801(JustSysem、 58,000円)発売
1985年 MS-DOS3.2発表
1989年 東芝初代Dynabook発売(国内初のPC/AT互換ノートパソコン、198,000円)
1990年 IBM PC-DOS4.0/V(DOS/V)を発表
1991年 Microsoft Windows 3.0
1993年 Microsoft Windows 3.1
1994年 Mosaic開発メンバーによりNetscape開発(インターネット閲覧ソフト)
1995年 Windows 95
1998年 Windows 98
2000年 Windows 2000
2000年 Windows Me
2001年 Windows XP
2004年 IBMがパソコン事業から撤退
2009年 Windows 7
2012年 Windows 8
こうやって年表を抜き書きすると、パソコンの進化とそのOSの進み具合は驚くべきものがあります。私は1989年の初代Dynabookからパソコンを使い始めましたから、もうすぐ4半世紀。もちろんこの以前1977年にはジョブズ率いるアップル社がアップルⅡを発売して、青い巨人 (Big Blue)と呼ばれたIBMに先駆けたことも有名ですよね。Windowsをめぐってはマイクロソフトとアップル社の熾烈な法廷闘争も記憶に残ります。
蛇足ですが、映画『2001年宇宙の旅』(1968年、アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督)に出てくる人工知能HALは、アルファベット3文字を1文字ずつずらすとIBMになります。