社会人野球の最高峰、第96回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)が本日28日、東京ドームで開幕します。9月8日までの12日間、32チームが優勝を目指して熱戦を繰り広げます。開幕試合は午後6時半から、前回大会で初優勝を果たした推薦出場の横浜市・三菱重工Eastと、11年連続出場の近畿第1代表、大阪市・NTT西日本が激突します。

 毎日新聞が全出場チームの監督に自チームを含めた優勝候補(最大2チーム)を尋ねるアンケートをしたところ、昨秋の日本選手権を制した豊田市・トヨタ自動車が最多の23票を獲得しました。トヨタ自動車が優勝すれば、2022、23年以来2回目の「秋夏連覇」となります。個々の能力とチーム力の高さを挙げる声が多く、2番目に多い6票を獲得した東京都・鷺宮製作所を大きく引き離しました。

 魅力的な大字書で知られる書家で毎日書道会最高顧問を務め、2010年に85歳で亡くなった小林抱牛(ほうぎゅう)の作品3点が、パレスサイドビル1階の毎日書道会ショーウインドーで紹介されています。今月6~12日に上野の森美術館で開かれた「生誕100年記念 小林抱牛展~魂はハジケ出る! 今ふたたび~」の作品の一部で、来月16日まで展示する予定です。

 小林は1925年、福井県生まれ。大字書の開拓者で独立書人団を創設した手島右卿に師事。原始芸術に強い関心を示し、「現代の書」に生かそうと挑戦を続けました。2000年、第52回毎日書道展文部大臣賞。独立書人団理事長などを歴任しました。

 今月開かれた生誕100年記念展は小品から超大作まで約50点の作品を展観し、うち「玄通」という言葉を書いた大字書1点と、「家のものどもは」などの近代詩文書2点を展示しています。

 戦後80年、パレスサイドビルに近い国立公文書館は開催中の特別展「終戦 戦争の終わりと戦後の始まり」で、ポツダム宣言の受諾を表明した「終戦の詔書」の原本を今月21日までの期間限定で特別展示しています。昭和天皇による詔書の朗読は1945年8月15日、国民に向けたラジオの「玉音放送」として流されました。

 「堪ヘ難キヲ堪ヘ 忍ヒ難キヲ忍ヒ 以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」。玉音放送で戦争の終結が告げられた「終戦の詔書」は、前日14日の閣議で決定しました。数回の休憩をはさみながら、詔書案の修正が続きました。詔書案の修正跡と、公布原本に残る修正個所が「修正が施された部分」として現在、公開中です。展示個所を変えて今月15~18日は昭和天皇の名前(御名)と印章(御璽)がある「御名御璽の部分」、19~21日は閣僚が署名した「副署の部分」を公開する予定です。

 特別展は米英への宣戦布告を国民に伝えた「宣戦の詔書」や、原爆投下に関連する公文書なども展示しています。特別展の会期は9月15日まで。入場無料。

 特殊な液をつけた筆で発泡スチロールに立体的な文字を書く「触覚書道刻字」の作品が、パレスサイドビル1階の毎日書道会ショーウインドーに展示されています。展示は今月20日までの予定。

 指などで触って鑑賞できる触覚書道刻字は、視覚障害者にも書道を楽しんでもらおうと生まれました。2021年9月に発足した触覚書道刻字協会が講座を開き、受講者が作品を制作してきました。今年7月に東京・狛江で開いた作品展「第5回眼と指で楽しむ書の彫刻」の出品作の一部をショーウインドーに展示しました。

 国立民族学博物館教授の広瀬浩二郎さんの造語「失明得暗」を刻字した触覚書道刻字協会の代表、池山光琇さんの作品のほか、受講者の星加理絵さんの「人を想う 幸を得る」などの作品が並びます。

 連日の猛暑が続きます。東京都心は29日も、午前10時に気温35度を超えました。うだるような暑さの中、パレスサイドビル皇居側約200mの歩道では、街路樹のサルスベリ約50本が赤やピンク、白の華麗な花をつけ、道行く人の目を楽しませています。

 夏の花の代表格と言えるサルスベリは、幹の樹皮がはげやすく、木肌がツルツルしていることから、木登りがうまいサルさえ手を滑らせてしまうとして、この名が付きました。また、夏から初秋にかけての約3カ月、咲いているため「百日紅(ひゃくじつこう)」の別名もあります。一つの花が咲いて散っても、新しい花が次々と咲くため、ずっと咲き続けているように見えるのです。

 サルスベリは人の腕に似ていて、くすぐりたくなることから「クスグリノキ」という別名もあるそうです。さまざまな呼び名があるのは、日本人に親しまれてきた花だということかもしれませんね。

 毎日書道会の次代を担う書人として活躍する金子大蔵氏の個展「第6回金子大蔵書展 臨書百種」が今月26日までの日程で、パレスサイドビル1階のギャラリー「アートサロン毎日」で開かれています。連日、多くの書道ファンが訪れています。

 金子氏は1973年生まれ。毎日書道会生みの親の一人である文化勲章受章者の金子鴎亭氏の孫で、毎日芸術賞を受賞した父親の金子卓義氏に師事しました。昨年の第75回毎日書道展で最高賞の文部科学大臣賞を史上最年少で受賞した実力者です。

 臨書は優れた筆跡をもつ古典を手本として書写することで、会場には101点の作品がずらりと並び、その数は壮観です。また、同じビル1階の毎日書道会前のショーウインドーには、文部科学大臣賞の受賞作など2点も展示しています。

 社史の蔵書数が国内最大規模を誇る神奈川県立川崎図書館(川崎市高津区)のコレクションの一部、約100点の社史を集めた「社史フェアin千代田」(毎日新聞社、県立川崎図書館共催)が7月16、17の両日、パレスサイドビル地下1階の毎日ホールで開かれます。毎日新聞社の写真データベース「毎日フォトバンク」からは、社史で利用数が多かった報道写真15点も併せて展示します。入場無料。社史の「今」に触れてみてください。

 川崎図書館の社史蔵書数は現在、約2万2000冊と、量・質ともに全国屈指です。2014年からは「社史フェア」を毎年、開催しており、特別版として開く「社史フェアin千代田」は最近のフェア来場者から聞いた「お気に入りの社史」約80点を解説パネル付きで展示するほか、ユニークな社史約20点も展示します。

 国内最大規模の法人向け写真データベース「毎日フォトバンク」が公開している報道写真は多くの社史・記念誌にも使用されており、利用が多かった人気の写真とともに、実際に活用された社史も展示します。

 パレスサイドビルのテナントに勤める従業員を対象にした上級救命講習が10日、ビル地下1階の毎日ホールであり、参加した38人がAED(自動体外式除細動器)の操作方法や、急病人・けが人に対応するための技術や知識を学びました。

 講習は朝9時から始まり、昼食をはさんで夕方まで続きます。実技を中心に人型の人形を使って胸骨圧迫や、人工呼吸などの心肺蘇生法、応急手当、異物除去、搬送法などを学びます。

 パレスサイドビルは2014年から、「1事業所1人以上の上級救命講習受講修了者の配置」を目標に、テナント向けの上級救命講習を主催してきました。

 パレスサイドビルで開催中の「七夕まつり」は佳境を迎え、ビル地下1階通路に並ぶ笹の葉飾りは、願い事を書き込んだ無数の短冊が結わえられて鈴なりです。来週明けの7~9日の3日間は、豪華賞品が当たる抽選会が催されます。

 ビル飲食店・ショップの有志でつくる「パレスサイドビル名店会」(石岡麻美子会長)が主催する抽選会はまつり期間中、加盟各店が会計500円ごとに1枚配布した抽選補助券を集め、補助券5枚で1回、抽選器(ガラポン)が回せます。

 主な賞品は1等がアップル・ウォッチ、ワイヤレスイヤフォン、トースター(各1本)、2等ドライヤー(5本)、毎日ビルディング賞が旅行券5万円分(6本)などです。抽選会は7~9日の各日11時~19時にあります。

 木板などに文字を刻する「刻字」の第一人者である安藤豐邨(ほうそん)さんの作品4点が今、パレスサイドビル1階の毎日書道会ショーウインドーに展示されています。展示は来月3日まで。

 安藤さんは1951年、愛知県豊田市生まれ。中学で書に興味を持ち、山梨県の都留文科大で書家・刻字作家の渡辺寒鴎(かんおう)さんに師事して刻字の魅力にとりつかれました。2007年の第59回毎日書道展(毎日新聞社など主催)で最高賞の文部科学大臣賞を受賞しました。現在は日本刻字協会理事長などを務めています。。

 展示作品は刻字と書の各2点。木板を彫る刻字は立体的、かつ大きな作品で、施された彩色によって迫力満点です。「書のアート」とも呼ばれる刻字の魅力が楽しめます。

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