建て替えのため、3年前に閉店した東京・神保町の三省堂書店神保町本店が入居する新ビルが今夏、大部分の仮囲いが外され、その姿を現しました。地上13階建て、高さが61mもあり、来年1月の竣工予定で、来春のオープンを目指して最後の工事が進みます。
数多くの書店や古書店が集まる「本の街」の神保町にあって、建て替え前の本店は最大規模の売り場面積(約1000坪)を誇るとともに、神田神保町一丁目一番地に建っていたこともあり、本店ビルは地域のランドマーク的な存在でした。
新ビル「フロントプレイス神田神保町」は店舗併設オフィスビルで、低層部に入る新店舗の名称について三省堂は「神田神保町本店」と決めました。名称に「神田」を加えた理由について、「『神田』は神保町を含む一帯の歴史や文化を象徴する名称。長年、神田エリアで商売を続けている書店として、この街の賑わいにさらに貢献したい。そして、周辺の商店・企業との連携を深め、お客様がエリアを回遊し、相互に集客が活発化するような環境をつくることが、私たちの目指す姿です」と説明しています。