NHKの大河ドラマでも注目される徳川家康の生涯にスポットを当てた企画展「家康、波乱万丈!」が、パレスサイドビルに近い国立公文書館で開かれています。公文書館が引き継いだ家康創設の「富士見亭文庫(のちの紅葉山文庫)」をはじめとした江戸幕府の旧蔵書から、家康像を浮かび上がらせます。
企画展は①家康ゆかりの合戦②家康に仕えた多様な家臣たち③書物の出版事業・古記録の書写事業――の三つの視点から、家康を紹介します。展示資料の一つ「御実紀」は1843(天保14)年に完成した幕府の正史で、初代家康から十代家治に至る歴代将軍ごとの業績を記したものです。このほか、戦国から江戸時代初頭の国内政治や経済など詳述した「当代記」や、幕府によって編纂された大名・旗本の家譜集「寛政重修諸家譜」を展示しています。
企画展は6月11日まで。会期中は無休で、観覧料はいりません。各地で人出がドッと増えそうな今年の大型連休ですが、混雑を避けたい人にとって、国立公文書館は穴場かもしれません。どうする連休。