【2016年5月26日】のアーカイブ

 ベルカ(BELCA)賞という建築の世界で権威のある賞があり、パレスサイドビルは1992年、第1回の受賞に輝いています。この賞を運営している公益社団法人ロングライフビル推進協議会(略称「BELCA」)が、賞創設25周年にあたり、機関誌『BELCA NEWS』(季刊)の最新号(2016年4月号)で、「受賞建築物のその後」を特集、パレスサイドビルも取り上げられています。

 同賞は「長期にわたって適切な維持保全を実施したり、優れた改修を実施した既存の建築物のうち、特に優秀なものを選び、その関係者を表彰することにより、わが国におけるビルのロングライフ化に寄与することを目的とする表彰制度」(BELCAホームページより)。

 「ロングライフ化」と謳うように、しっかり管理されているのが大前提ですが、デザイTKH_8125 文字.jpgンや構造上の価値なども評価の重要な要素。要は、見た目、機能、管理のいずれの面からも「いいビル」と言えるものということで差し支えないでしょう。パレスサイドビルは、築25年の時点で受賞したわけですが、その後の25年も含め、維持管理が高く評価されています。

 この『BELCA NEWS』には、賞の創設段階から参画した選考委員長代理の三井所清典・芝浦工業大学名誉教授が第1回の賞の思い出として、「維持管理部門が設計から打ち合わせに参加していた好事例」と、パレスサイドビルを評してくださっています。

 ビル側も寄稿を求められ、「パレスサイド・ビルディングの50年」と題して、計画的なメンテナンスや地震対策、新聞印刷の変遷などについて、6ページにわたって記述しています。

 賞を受けると、記念の「賞牌」が贈られ、いただいたビルは目に付く場所に、誇らしげに掲示します。パレスサイドビルも、東正面玄関を入って階段に向かうTKH_8125文字アップ.jpg右側の壁に、他の賞と一緒に掲げています=写真㊧㊤。ちなみに、この賞碑は文化勲章受章者である故・帖佐美行氏の作で、宮廷装束の冠をデザインしていて、なかなか重々しくて立派です=同㊦

 手前みそですが、パレスサイドビルはこのほかにも、建築界のさまざまな賞をいただき、「昭和の名建築」としての評が定着しているのはありがたいことです。その名に恥じないよう、今後も建物、設備の維持管理に万全を期していきます。

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