週末のとある日、竹橋インターから首都高を抜けて常磐自動車道を走っていたら、カッケエ車の集団に遭遇しました。朝の7時半ごろ、千葉県から茨城県に入った辺りでしたが、30~40台(あるいはそれ以上)のクラシックカーが北上していきました。
クラシックカーにあまり詳しくないので、車種はよく分かりませんが、GM(ゼネラルモーターズ)のシボレーやキャデラックのロゴだけは確認でき、1950~60年代のアメ車中心でした=写真㊤、㊧。
その時代は、先日暗殺から50年過ぎたJ.F.ケネディ大統領らの時代。「Golden 50's(ゴールデンフィフティーズ=黄金の50年代)」「Golden 60's」と呼ばれた、文字通り米国の黄金時代です。
アメ車というと、テレビドラマの「クライムストーリー」が忘れられません。制作は1986~88年、日本でもちょっと遅れてだったか、放送されました。2シーズン全44話の大作です。1960年代のシカゴやラスベガスを舞台に、ちょっとスーパー・マリオに似たデニス・ファリーナ演じるトレロ警部補と、ルカ(アンソニー・ジョン・デニスン)=同㊨=率いる巨大犯罪組織との闘いの物語です(写真㊨右側がトレロ、左側がルカ、Youtubeより)。当たり前ですけど、この時代の車がバンバン登場=写真㊨㊦、ツイストを踊りたくなるようなアップテンポの主題歌に乗って刑事たちがさっそうと乗りつけて車外に飛び出す、なんていうシーンにしびれました。トレロ警部補が乗っていた車のテールライトのところが妙にとんがってたのを覚
えています=写真㊧㊦。これはGMじゃないようで、ネットで見たあるブログには「クライスラー300C」とありました。
(なお、ジャッキー・チェン主演の映画に英語名「クライムストーリー」というのがありますが、この邦題は「新ポリス・ストーリー」ですので、お間違えなく)
黄金時代に続き、米国はドル・金交換停止(ニクソンショックまたはドルショック、1971年)、ニクソン大統領辞任(1974年)、ベトナム戦争敗北(1975年)・・・と、絶頂から転げ落ち、自動車でも排ガス規制などを契機に、環境技術に優れた日本車の時代を迎えたものの、米国経済の"復活"、日本経済の"停滞"、中国の台頭、その他諸々を経て今日に至るのはご存知の通り。
まあ、時代認識は人それぞれ。あまり米国が世界で威張っているのは、個人的には好きじゃありませんが、それでも、このクラシックカーは、理屈抜きでカッケエと、まあ、そう思うのですあります。