秋の全国火災予防運動初日の9日、東京・竹橋のパレスサイドビルでは総合消防訓練が行われました。東京消防庁麹町消防署(小川一行署長)との合同訓練で、タレントの麻木久仁子さんが1日消防署長として、訓練の指揮に当たりました。
震度5強の地震が東京地方を襲い、ビル1階の西側で火災が発生したとの想定で訓練は始まりました。ビル内の参加者約400人が避難階段などを使って外に避難する一方、ビルの自衛消防隊員がけが人の救助訓練などを行いました。
ビル西側端の高さ42㍍のレンガ壁を麹町消防署特別救助隊員がロープを伝って一気に降りる緊急脱出訓練を披露した後、西口玄関前に来ていた同消防署の空中作業車のゴンドラに乗った麻木さんの「一斉放水始め」という掛け声を合図に、ポンプ車と自衛消防隊の消火栓からビルに向けての一斉放水が行われ、参加者たちは盛んな拍手を送っていました。ゴンドラは約10㍍の高さまで上がっていましたが、麻木さんは「今回は日本一の救急隊が来ているので高くても安心して乗りました」と話していました。