さて、㊤と㊨の写真は何でしょう。㊤はホワイトチョコレート? ㊨はレースの生地??
種明かしは後にして、パレスサイドビルを抜け出して、ぶらぶらと、久しぶりに江戸城(皇居)の東御苑を散歩しました。向かったのは、本丸跡の芝生の広場のところです。北桔橋門から入って、天守台の横を抜けました。
5、6月に比べると、植物も夏バテの季節ですが、そこで一番元気に咲いているように見えたのがムクゲ。天守台から南に向かって芝生の広場の奥、富士見櫓に近い方の植え込みに咲いていました。松の大廊下跡の横くらいの位置です。この花の中央の花粉をアップにしたのが冒頭の写真㊤。花弁をアップにすると、花だから葉脈ではありませんが、そのような細かい透かしが入っているように見えるのが写真㊤㊨です。
花の全体像は写真㊧です。
ムクゲはアオイ科フヨウ属の落葉樹で、原産地は中国。別名ハチス。庭木として広く植栽されるほか、夏の茶花としても欠かせない花です。
漢字では「槿」ですが、中国語の木槿(ムーチン)と書いて「むくげ」と読ませることも、ままあります。
通常、樹高3~4メートルくらいで、7~10月に白、ピンク、紫、さらもは赤いものまで、美しい花をつけます。花の大きさは直径5~10センチ程度。花の咲き方は、一重咲き、半八重咲き、八重咲きといろいろのようで、写真は花弁が5枚あるように見えます。
白の一重花に中心が赤い底紅種は、千宗旦(利休の孫、宗旦流の祖)が好んだことから、「宗丹木槿(そうたんむくげ)」とも呼ばれるそうです。写真は一重ではないようですが、宗丹木槿のイメージはこんな感じではないでしょうか。
2日はちょっと猛暑も一服で、歩いても軽く汗ばむ程度でした。カンカン照りの暑い日は、ちょっと散歩も躊躇しますが、暑さの合間を縫って、江戸城の散歩をお楽しみください。